【試行錯誤(しこうさくご)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

試行錯誤(しこうさくご)

「試行錯誤」は何かと見聞きする事が多い四字熟語ですよね。大勢の方が意味も理解していると思うので改めて解説する必要もないかも知れませんが、由来や同義語は案外と知らないものです。それでは、身近な言葉として有名な「試行錯誤」について詳しい解説を始めていきます。

試行錯誤の意味

「試行錯誤」の意味は以下の通りです。
・新しい物事で試みと失敗を繰り返して、次第に成功に近付く。
・徐々に適切な解決法を見出す事。失敗を織り込み済みで段々と目的に向かう。
・新しい試みでは最初は戸惑いや間違いも起こるが、成功が繰り返されると無駄を排除できる。
要するに、失敗を重ねながら成功や解決へ近付く一連の行為が「試行錯誤」です。どんな事でも何度も繰り返せば、徐々に見通しが立てられ解決法が立ったり適応するので、完成に近づくという事です。”試行”は「試しに行う」「同じ事を繰り返す」、”錯誤”は「間違い」「誤り」「認識と事実が一致しない」といった意味があります

試行錯誤の由来・出典

「試行錯誤」は四字熟語なので中国発祥と誤解されますが、実は心理学用語が発祥となります。1903年に「教育心理学」を刊行した事でも有名な米心理学者・エドワード・ソーンダイク氏が、猫などの動物相手に行った実験から提唱された「試行錯誤説」が由来です。

試行錯誤の類義語・同義語

「試行錯誤」の類義語には、「トライ&エラー」「一進一退」「再三再四」などが挙げられます。

試行錯誤の使い方・例文

例文1.新世代のゲーム機・PS5は開発者の執念と試行錯誤によって誕生した。
例文2.ネットに溢れる情報から真実を掴むのは、試行錯誤以外の何ものでもない。
例文3.日々練習を繰り返し、試行錯誤を続けてやっと必殺技を見出した。
例文4.応援している歌手も、売れない頃は試行錯誤の連続だったと考えると感極まる。
例文5.コンビニで何気なく売られる商品も、開発陣の試行錯誤が窺い知れる。
試行錯誤して初めていいものが作れますね。

試行錯誤の会話例

男性
あーもう。イライラする。どうしても出来ない。このゲームが難しくて、何をやってもクリアーできないの。
女性
どうしたの? 独り言をブツブツと。スマホゲームも難しいのが増えたからね。
男性
ちょっと、私の代わりにやってみて!
女性
どんなに試行錯誤してもダメだったんでしょう。じゃあ私でも無理。諦めな。

試行錯誤しても無理なものは無理だったりする場合がありますよね。

試行錯誤の豆知識

米心理学者・エドワード・ソーンダイク氏によると、動物の学習や知能とは試行錯誤の繰り返しによって覚えた域を出ていないと解釈できます。繰り返しによって学習したので応用が利かないのが、人間との根本的な違いです。試行錯誤の実験と似たものが「パブロフ犬」で、これは条件反射となります。

試行錯誤の難易度

「試行錯誤」は漢字検定3級相当で、中学校卒業レベルの容易な四字熟語となります。

試行錯誤のまとめ

「試行錯誤」は、新しい物事に挑むと失敗を繰り返しながらも次第に見通しが良くなる、という意味の四字熟語です。中国発祥の言葉と勘違いされますが、正しくはアメリカの有名学者によって提唱された心理学用語です。

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