【多多益弁(たたえきべん)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

多多益弁(たたえきべん)

「多多益弁」とは、「やるべきことが多ければ多いほどうまくやっていまう」や「多ければ多いほどいい」ことを表す四字熟語です。皆さんの会社にも一人や二人はどんなに仕事を振られても卒なくこなす同僚や上司がいるのではないでしょうか。そのような人を見るたびにどのように仕事をしているのだろうと疑問に思うことも少なくありません。今回はそんな「多多益弁」の解説です。

多多益弁の意味

多多益弁の意味は以下の通りです。
・やるべきことが多ければ多いほどうまくやっていまう
・たくさんの仕事を余裕をもって行う様
・多ければ多いほどいい
中国の戦国時代では将軍としての位が上がれば上がるほど多くの兵を率いることになりました。兵が多くなればなるほど管理も含めて将軍としての力量が試されることとなります。中国の王朝であった前漢の武将である韓 信(かんしん)はどれくらいの兵を扱うことができるかの質問に対して「「臣多多而益善耳(私は兵士の数が多ければ多いほどうまくやれます)」と答えたという故事から生まれた四字熟語です。単純に多ければいいというわけではありませんが、多ければ多いほどいいといった意味合いで使われることもあり使い方によっては意味が少し変わります。

多多益弁の由来・出典

「多多益弁」の出典は、中国、前漢一代のことを記した歴史書である漢書の韓信伝に記載の故事からです。

多多益弁の類義語・同義語

「多多益弁」の類義語には、「多多益益弁ず」「多多益辦」などの言葉があげられます。

多多益弁の使い方・例文

例文1.部長に昇進した彼は多数の仕事を任されるが多多益弁とこなしている。
例文2.有事に備えての備蓄は多多益弁であったほうが安心だ。
例文3.上司の無茶ぶりに耐え続けた彼女はいつしか多多益弁と仕事をこなすようになっていた。
例文4.お金はなくても問題ないと考えてる人がいるが多多益弁で何かあった時のための備えとしては大切だ。
例文5.複数の物事を同時に処理することは大変であるが多多益弁とこなす人もいる。
「多多益弁」を使った例文となります。

多多益弁の会話例

男性
最近は年度末で一気に仕事が増えたよね。
女性
どこの部署も追い込みにかかってるみたい。
男性
それでもうちの課の○○君はいつも定時で帰ってるね。
女性
多多益弁って感じで、さらに上司の仕事も手伝っているみたい。

会社の同僚間の会話です。

多多益弁の豆知識

「多多益弁」の韓信は台湾では麻雀とサイコロを発明したとされて賭博の神と崇められているそうです。

多多益弁の難易度

「多多益弁」は漢字検定6級から9級相当の文字組み合わせで、”多”は9級で小学2年生レベル、”益”、”弁”は6級で小学5年生レベルの四字熟語となります。

多多益弁のまとめ

多ければ多いほどいいという意味を持つ四字熟語の紹介でした。現代では物が増えすぎてしまったことによる廃棄が社会問題にもなっています。現代では価値観が変わり多ければいいということでもなくなってきましたが、お金などはどうしても多多益弁でありたいですよね。

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