【再三再四(さいさんさいし)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

再三再四(さいさんさいし)

まるで早口言葉の様にも感じますが、「再三再四」はわりと有名な四字熟語の一つです。「繰り返し」と表現する際にどうもしっくり来ないと「再三再四」を使った方が、見栄えがよくなったり賢そうな感じがするものです。また強調する意味もあるので、注意する時などに用いられやすいです。そんな「再三再四」についての解説となります。

再三再四の意味

「再三再四」の意味は以下の通りです。
・何度も何度も。たびたび。繰り返し繰り返し。
・二度も三度もを意味する「再三」を強調する言葉。
・ある事を二度三度と繰り返す事。
「再三再四」の”再三”は「ある動作が二度三度と行われる」「たびたび」「しばしば」「何度も」、”再四”は「再三を強調する言葉」となり、そこから上記の様な意味合いとなります。端的に言うなら「再三再四」は「何度も何度も」といった感じで、そのきつめの表現から注意やお説教で使われるケースが多くなります。もちろん注意以外にも、「再三再四に渡り確認をしたのでミスを防げた」といった使い方もあります。

再三再四の由来・出典

「再三再四」の由来は、中国清朝中期の作家・曹雪芹による長篇章白話小説「紅楼夢」となります。

再三再四の類義語・同義語

「再三再四」の類義語は四字熟語では存在しません。四字熟語以外では「重ね重ね」「許多度」「呉呉」等となります。

再三再四の使い方・例文

例文1.職場の後輩に再三再四、お客様の前で友達口調のタメ口を使うなと注意したが本人は聞く耳を持たない。これでは営業職は務まらないだろう。
例文2.再三再四の注意が功を奏して、愛犬がトイレを覚えてくれた。
例文3.役所が再三再四に渡り注意をくり返したが、ゴミ屋敷の主人はのらりくらりと受け流し、遂には強制執行が執り行われた。
例文4.再三再四確認したが、大事な書類が鞄に入っていなかった。きっと、職場に私を陥れる嫌な輩が居るに違いない。
例文5.もうタバコを止めたと禁煙宣言をこれまで再三再四してきたが、一度も長続きした事がない。
後輩や愛犬への注意、禁煙やゴミ屋敷などの文章に「再三再四」を使った例文となります。

再三再四の会話例

男性
分かったよ。今度こそ歯医者に行くよ!
女性
本当にお願いね。私がこれまで再三再四お願いしたのに、いつも仕事が忙しいや面倒を理由にして一度も行ってくれない。
男性
大丈夫。今度は行くって。大分口の中が不快で我慢できないから。
女性
虫歯や歯周病だから、口の中が気になるんですよ。

歯医者を毛嫌いしてきた旦那に、妻が説得して約束を取り付けた会話です。

再三再四の豆知識

「再三再四」の様に「何度も」を意味する四字熟語は多いですが、それぞれ微妙に意味合いが異なります。例えば、新しい物事に何度も挑戦するのは「試行錯誤」、何度も立ち上がり努力するのは「七転八起」、何度も生まれ死に変わるのは「生生世世」、人生で何度もないような決意は「一大決心」、人の話を何度も聞くより自分で見るのが「百聞一見」といった感じです。この様に有名な四字熟語が多いのも、「何度も」を意味する四字熟語の特徴ではないでしょうか。

再三再四の難易度

「再三再四」は漢字検定6級から10級相当の文字組み合わせで、”再”は6級で小学校高学年レベル、”三”と”四”は10級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

再三再四のまとめ

「再三再四」は、「何度も」や「しばしば」を意味する”再三”と、その”再三”を強調する”再四”によって出来ている四字熟語です。主に注意をする時に良く使われる傾向で、「何度も注意した」を「再三再四に渡り注意をした」と表記する感じになります。

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