【瑶林瓊樹(ようりんけいじゅ)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

瑶林瓊樹(ようりんけいじゅ)

「瑶林瓊樹」とは「人格に優れ才能も併せ持つ、まるで美しい宝石のように優れた人」です。男女問わず、能力があり人格や精神面でも素晴らしい人を称賛したり喩える言葉で、端的に言うなら高潔な人の事です。古代中国ではこのような立派な人を褒め称える言葉は多数ありますが、「瑶林瓊樹」もそんな一つではないでしょうか。それでは解説に入らせて頂きます。

瑶林瓊樹の意味

「瑶林瓊樹」の意味は以下の通りです。
・高貴な精神と優れた才能を持ち合わせる。
・玉のように美しい木々から、人品が気高く衆に優れている事や高潔な喩え。
”瑶”と”瓊”は「宝石」「美しい玉」「宝石の硬玉と軟玉の総称」、”林”と”樹”は「木々」「樹木の群がり」で、和訳するとまるで宝石のように美しい木々の事ですが、それが転じて、品性や精神や才能などが人並み以上に優れている人に対する褒め言葉や喩えとなります。要するに素晴らしい人に対して、まるで宝石のような価値があるとして「瑶林瓊樹」を使います。具体的には、優秀な弁護士や医者などに対して「あなたは地域に貢献しまるで瑶林瓊樹のような人です」といった風になります。よって、大勢から一目置かれる人物であり、天才・秀才・天賦の才といった言葉も類似となりますが、これに精神性や人間性も兼ね備えたのが「瑶林瓊樹」です。

瑶林瓊樹の由来・出典

「瑶林瓊樹」の由来は中国南北朝時代の文言小説「世説新語」の賞誉、又は歴史書「晋書」の王戎となります。

瑶林瓊樹の類義語・同義語

「瑶林瓊樹」の類義語には、「高材疾足」「智勇兼備」「有智高才」などが挙げられます。

瑶林瓊樹の使い方・例文

例文1.料理上手で優しい姉は、兄弟にとっては瑶林瓊樹で両親と同じくらい大切な人である。
例文2.成功者の多くは自我が強いと誤解されるが、才能だけでなく人間性に魅かれて慕う部下も多く、云わば瑶林瓊樹に惚れ込んだのだ。
例文3.子供の頃に必死で勉強をしていたら、父から能力だけでなく精神や人格も大事だと教えられ、それが瑶林瓊樹の事だと後に知る事になった。
例文4.政治家の中から瑶林瓊樹な人が登場する事を期待するほど、空しいものはない。
例文5.議員の多くは二世三世なので裕福な家庭で何の苦労もなく育ったが、結局は政治才能もなければ優秀な頭脳もなく、中でも人間性は最低レベルで皆無と言う事は、結論としてどんなに環境が良くても瑶林瓊樹にならないと証明した。
素晴らしい人などに対して「瑶林瓊樹」を使った例文です。

瑶林瓊樹の会話例

男性
えっ、この絵って○○さんが描いたの? ちょっと圧倒される才能だね。凄いよ。
女性
たまたま上手に描けただけですよ。
男性
いやいや、プロ並みだよ。これは美術協会も黙ってないでしょう。
女性
そんな大袈裟ですよ。でも、自分は才能がある瑶林瓊樹なんだって暗示するようにして描くようにはしています。そうしないと、途中で心が折れちゃうんですよ。

知人女性が描いた絵をべた褒めするという会話内容です。

瑶林瓊樹の豆知識

「瑶林瓊樹」から”才能”に関する四字熟語は、人並み外れた才能や能力を持つ人の喩え「英俊豪傑」、文学的才能を持ち合わせた女性「詠雪之才」、詩文の才能に優れた喩え「錦心繍口」、財産や才能がある事で災いを招く「膏火自煎」、才能や徳が内に充実している事で、また表に出さない「黄中内潤」などがあります。

瑶林瓊樹の難易度

「瑶林瓊樹」は漢字検定1級から10級相当の文字組み合わせで、”瑶”と”瓊”は1級で大学一般レベル、”樹”は5級で小学校高学年レベル、”林”は10級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

瑶林瓊樹のまとめ

「瑶林瓊樹」は”瑶”と”瓊”が宝石、”林”と”樹”が木々となるので、そこから人格が気高いや優れている。又は、高貴な精神と優れた才能があるという事です。よって、才能と人格良さの双方を併せ持つ人を称えた言葉が「瑶林瓊樹」です。

瑶林瓊樹な男性が会議をしている様子
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