【大兵肥満(だいひょうひまん)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

大兵肥満(だいひょうひまん)

「大兵肥満」とは「体が大きくて太っている事」です。”大兵”は大きくて逞しいという意味合いもあるので、単に太っているだけではなく、身長が高く逞しくて太っているのが「大兵肥満」ともなります。すると、現在の「肥満=ネガティブ」とは少々事情が違うようにも思えてなりません。しかし、特に日本では肥満に対して世間が厳しいのもまた事実です。それでは詳しい解説に入らせて頂きます。

大兵肥満の意味

「大兵肥満」の意味は以下の通りです。
・非常に太っている体。
・体が大きくて太っている。
”大兵”は「体が大きく逞しい」「弓を引く力が強い」、”肥満”は「体が肥え太っている」「体が普通以上に太る」で、平均的な体型以上に脂肪がつき肥え太っているのが「大兵肥満」です。性別については特に決まっていませんが、一般的には男性に対して使う傾向がありますが、状況によっては当然ながら女性にも使います。また、”大兵”は元々は兵士や軍隊の事で、それが体が大きく逞しい人に転じたので、身長が大きくて太っている男性に使うのが最も正しいと思えます。類似となるのは、肥大・水太り・ずんぐりむっくり・大男などで、使い方としては「大兵肥満型」「大兵肥満な男」といった風になります。

大兵肥満の由来・出典

「大兵肥満」の由来は残念ながら不明です。文献としては、近代日本で活躍したジャーナリスト・染崎延房の著書「近世紀聞」(1875~81年)などに文言が記されています。

大兵肥満の類義語・同義語

「大兵肥満」の類義語には、「魁梧奇偉」「大腹便便」などが挙げられます。

大兵肥満の使い方・例文

例文1.姉の再婚相手は大兵肥満でお世辞にも外見は良くないが、地元ではそこそこ名が知れた実業家で俺にも中古の型落ちクラウンを購入してくれたほど気前がいい。
例文2.政治家は大きく二つに分類され、平均よりも小さく小柄ながら策士めいた陰湿タイプと、食欲旺盛な年齢の割には体格が良い大兵肥満タイプだが、どちらも嘘吐きで利権まみれな野心家タイプに変わりはない。
例文3.女性が社長や議員となり偉くなると、部下などは敢えて大兵肥満な男を並び立てか弱き女性を演じて大衆にアピールするそうだ。
例文4.日本人の大兵肥満な男より、アメリカ人の大兵肥満な男はスケールが違うほど巨漢でさらに拳銃まで保有しているのだから、それは敵うはずがない。
例文5.大兵肥満ながらゲームが得意な知人は真冬でもTシャツ姿で汗だくになりながら熱中していて、その姿を客観的に見た私はゲーム卒業を決意して、今では大学でも顔が知れた立派な陽キャラへと転身したが、なぜかとても空しい。
様々な太った男についての例文となります。

大兵肥満の会話例

男性
(洗面所の鏡を見ながら)少し太ったかなー。
女性
それは結婚してからは、大分太ったでしょう。
男性
でも5キロぐらいだよ。
女性
5キロって、元々あなたは大兵肥満だったのよ。もう100キロ近いんだから、痩せないと病気になるわよ。

太っている事をあまり気にしない夫に対して、妻が辛口に文句を言います。

大兵肥満の豆知識

「大兵肥満」から”体格”に関する四字熟語は、痩せていて身長が低い「痩身矮躯」、老いて衰えた体の「痩骨窮骸」、疲労で痩せ衰え弱っている「形銷骨立」、飢えと披露で痩せ細った「鵠面鳩形」、哀しみから体を壊し骨と皮になるほど痩せる「哀毀骨立」などがあります。

大兵肥満の難易度

「大兵肥満」は漢字検定6級から10級相当の文字組み合わせで、”肥”は6級で小学校高学年レベル、”兵”と”満”は7級で小学校中学年レベル、”大”は10級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

大兵肥満のまとめ

「大兵肥満」は大きくて太っているという意味で、まるで相撲取りのように体が大きな男性(或いは女性)に対して使う四字熟語です。肥満はあまり良い印象を持たれませんが、かつては逞しい象徴であり戦争中などは貴重な戦力になったと思えます。そんな背景から”大兵”に”肥満”が合わさって「大兵肥満」となったのではないでしょうか。

大兵肥満の男性。
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