【文質彬彬(ぶんしつひんぴん)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

文質彬彬(ぶんしつひんぴん)

「文質彬彬」とは「外見の美と中身がうまく調和している様子」を表します。見た目だけ良くても中身が伴っていないと残念な印象を持たれることもあるかと思われます。そんな「文質彬彬」を今回は解説します。

文質彬彬の意味

「文質彬彬」の意味は以下の通りです。
・外見の良さと中身がうまく調和されている様子。
・見た目が良くそれに引けを取らないほどの中身の良さが伴っている。
・外見が美しく、身のこなしも洗練されている様子。
外見ばかりに意識を置くのではなく中身の知識であったり振る舞いも洗練されている人物を表すのに用いられます。中身だけ伴っていいて外見を疎かにしていても興味を持たれませんし、外見がいいばかりに中身を磨く事を疎かにしてしまう人は見かけ倒しと思われてしまいますが「文質彬彬」と言われる人物は両方がうまく調和されていて人間としてあるべき一つの理想像と論語で説かれています。

文質彬彬の由来・出典

「文質彬彬」の由来は、論語「擁也(ようや)」篇から「文質彬彬として,然る後に君子なり」という一文からです。「文」は飾りで見た目を表し、「質」は実質で中身を表し、彬彬はその二つの釣り合いが取れていることを表しています。見た目と中身が調和しているものに対して真の美しさを見出す価値観はいつの時代もあるものなのですね。

文質彬彬の類義語・同義語

「文質彬彬」の類義語には、「従順」「イエスマン」「百依百順」などの言葉が挙げられます。
また、対義語には、「張り子の虎」「見かけ倒し」「羊頭狗肉(ようとうくにく)」などの言葉が挙げられます。

文質彬彬の使い方・例文

例文1.文質彬彬とした人物。
例文2.うちの母はまさに文質彬彬としている。
例文3.文質彬彬を目標として日々勉学に励んでいる。
例文4.彼は文質彬彬とは程遠い性格をしている。
例文5.文質彬彬と呼ばれるようになるには血の滲むような努力が必要だ。
「文質彬彬」を使った例文となります。

文質彬彬の会話例

男性
あの男性爽やかですごく好感が持てますね。
女性
爽やかでいいのですが、言葉の使い方が少し汚い印象がありました。
男性
数ヶ月もすれば文質彬彬とした営業マンになってくれそうだね。
女性
同意です。採用ですね。

面接官同士の会話です。

文質彬彬の豆知識

「彬彬」は中国語でピンイン(bīnbīn)と読み上品で雅やかであることを表します。また度々人の名前に使われることもあります。

文質彬彬の難易度

「文質彬彬」は漢字検定準1級から6級相当の文字組み合わせで、”文”は10級で小学1年生レベル、”質”は6級で小学5年生レベル、”彬”は準1級で大学・一般レベルの四字熟語となります。

文質彬彬のまとめ

男女平等というのが当たり前になった今は男女関わらず、見た目も中身も磨いて「文質彬彬」と呼ばれるような人物になれると特別な存在になれるのではないでしょうか。

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