【規行矩歩(きこうくほ)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

規行矩歩(きこうくほ)

誠実や真面目な人を表す四字熟語というと、真っ先に思い浮かぶのは「品行方正」だと思いますが、他にもいくつかありますよね。例えば「方正之士」や「清廉潔白」であり、四字熟語以外では「堅物」「ストイック」「生真面目」なども近いものがあります。今回はそんな言葉とも感覚的に非常に近い「規行矩歩」について解説となります。

規行矩歩の意味

「規行矩歩」の意味は以下の通りです。
・心や行いが正しい。模範的である。品行方正。
・古い仕来りに捉われ融通が利かない。
・規則を守る反面、柔軟性に欠けその場に応じた適切な対応ができない。堅物。
「規行矩歩」は大きく二つの意味があり、一つは「品行方正」とほぼ同義扱いで、心や行動が真面目で正しい事です。模範的な様は大勢の見本となるべき存在とも言えます。二つ目は真面目過ぎるが故に、柔軟性に欠ける点があり、ここが「品行方正」との最大の違いです。よって、「規行矩歩」は「品行方正」と「堅物」を合わせた融通が利かないといった意味を合わせた言葉となり、どちらかと言うなら主観もありますが「堅物」に近い印象を感じさせます。

規行矩歩の由来・出典

「規行矩歩」の由来は、中国晋王朝の歴史書「晋書」の「潘尼」となります。

規行矩歩の類義語・同義語

「規行矩歩」の類義語には、「品行方正」「清廉潔白」などが挙げられます。

規行矩歩の使い方・例文

例文1.学級委員は成績優秀で教師からの信頼も厚いが、あまりにも真面目すぎて友人とバカ話一つできないのが玉に傷で、周囲から規行矩歩と呼ばれるのも納得だ。
例文2.公務員の父はプライベートも規行矩歩で、偶には息抜きするべきではと、息子ながらに心配してしまう。
例文3.「品行方正な青年」は印象良いが、「規行矩歩な青年」では刺があるように感じてしまう。
例文4.真面目に生きるのは良い事だが、度が過ぎて弱者の立場を全く理解しない規行矩歩となっては仕方がない。
例文5.融通が利かない役人などは、勉強だけができる典型的な規行矩歩なタイプなのだろう。
主に融通が利かない真面目な人を「規行矩歩」とした例文です。

規行矩歩の会話例

男性
ごめん。ちょっと、仕事頼まれてくれない?
女性
そうしたいんですけど…。私も仕事が手一杯で。
男性
そうか…、他に誰か手が空いている人はいないかな?
女性
うーん居ないですねー。みんな融通が利かない規行矩歩なタイプばかりですからねー。

職場にて仕事を頼もうとする男性と、それを拒否する女性の会話です。

規行矩歩の豆知識

「規行矩歩」は”融通”が利かない事から、同様の意味を持つ四字熟語は「旧套墨守」「刻舟求剣」「四角四面」「杓子定規」などで、反対に”融通”が利くのは「一上一下」「一張一弛」「緩急自在」「臨機応変」などとなります。因みに”融通”とは、「必要に応じて自在に処理や対応する」「やりくり」「(仏教用語で)別々のものが溶けて一体になる」という意味があります。元は仏教用語であり、それが転じて四字熟語でも応用されたのです。

規行矩歩の難易度

「規行矩歩」は漢字検定準1級から9級相当の文字組み合わせで、”矩”は準1級で大学一般レベル、”規”は6級で小学校高学年レベル、”行”と”歩”は9級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

規行矩歩のまとめ

「規行矩歩」は、心や行動が正しいとする品行方正という意味と、真面目や几帳面すぎて融通が利かない二つの意味があります。云わば、柔軟性が欠けた品行方正が「規行矩歩」となります。

規行矩歩の彼を見習う
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