【雲散鳥没(うんさんちょうぼつ)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

雲散鳥没(うんさんちょうぼつ)

推理ものの小説やドラマなどに出てくる狡猾な容疑者というのは、現場に証拠を残さないものです。存在していた痕跡が跡形もなくなるということは、調査するのにも一苦労です。なので、警察が捜査を行ってもなかなか証拠を掴むことができず、難航するということがあります。そんな存在していたものがなかったかのように消えることを雲散鳥没ということがあります。今回は、そんな雲散鳥没という四字熟語について使い方などをみていきたいと思います。

雲散鳥没の意味

雲散鳥没の意味は以下の通りです。
・まるで何もなかったかのように跡形もなく、消えること。
・存在していたものが痕跡ごと消えること。
雲散鳥没は、存在していたものが跡形もなく消えるさまを表すことができます。一部が消えるだけでなく、そこに存在しなかったように綺麗サッパリ存在が全て消えてなくなるさまを表すことが四字熟語です。

雲散鳥没の由来・出典

雲散鳥没の「雲散」は雲が風によって消えるように物事がなくなるさまを表します。「鳥没」は鳥がいなくなるさまを表します。これらの言葉を組み合わせて雲散鳥没という四字熟語が成り立っています。

雲散鳥没の類義語・同義語

「雲散鳥没」の類義語には、「雲消雨散」「雲散霧消」「煙散霧消」などが挙げられます。

雲散鳥没の使い方・例文

例文1.昔、家の近くにあった飲食店は雲散鳥没して新しいお店が開店していた。
例文2.彼はとても食いしん坊なので、共に食卓を囲むとおかずが一瞬で雲散鳥没となる。
例文3.犯人を見つけようにも犯行現場の手がかりは雲散鳥没で捜査は進みそうにない。
例文4.雲散鳥没に消えた父を探す旅にでる。
例文5.今まですすめてきた課題のデータを間違って消してしまい、雲散鳥没と化す。
このように雲散鳥没は、存在していたものが跡形もなく消える様子を表すにはもってこいです。

雲散鳥没の会話例

男性
久しぶり。この連休、僕は家族で旅行に行っていたけど君は何をしていたんだい。
女性
久しぶりだわ。私は友人と色々なとこに遊びに行ったり、旅行に行ったりしていたわ。
男性
楽しそうだね。旅行は気分をリフレッシュ出来るし最高だよね。
女性
うん。ただ貯金していたお金を全部使ってしまって雲散鳥没になって今は一文も無いけどね。

これは、連休に何をしていたのか話している様子です。

雲散鳥没の豆知識

霧という漢字を含む跡形もなく姿や存在が消える様子を表す四字熟語は多く存在します。類義語でも紹介した雲消雨散や雲散霧消、煙散霧消などはそれに当たります。合わせて覚えておくといいと思います。

雲散鳥没の難易度

雲散鳥没の漢字の難易度は、「雲」は小学2年生程度、「散」は小学4年生程度、「鳥」は小学2年生程度、「没」は漢検3級程度です。

雲散鳥没のまとめ

雲散鳥没という言葉は、跡形もなく消え去る様子を表すにはもってこいの四字熟語です。使える場面も多く、日常会話でも使われることもあると思います。これを機に雲散鳥没という四字熟語を覚えておけるといいと思います。

一説に宇宙人は雲散鳥没を繰り返している。
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