【陰徳陽報(いんとくようほう)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

陰徳陽報(いんとくようほう)

皆さんは、人が見ていないところでも善い行いをしますか。誰かが見ていたら、自分を良く見せるために普段はしないことでもするという人もいると思います。そういった人は、人目につかなければわざわざ善い行いをしないと思います。ですが、多くの人の中には、人が見ていなくても善行を積む人がいます。そんな人を表す言葉として陰徳陽報という四字熟語があります。今回は、そんな陰徳陽報についてみていきたいと思います。

陰徳陽報の意味

陰徳陽報の意味は以下の通りです。
・人知れず良い行いをすることは良い報いを受けるということ。
・誰にも知られず善行に励むことは良い結果に繋がるということ。
陰徳陽報は、人の目につくことはなく、善い行いをしている様子を表すのにはもってこいの四字熟語です。

陰徳陽報の由来・出典

陰徳陽報の「陰徳」は人知られずひそかに行う善行のことを意味しており、「陽報」ははっきりと報いが現れることを意味しています。これらの言葉を組み合わせて陰徳陽報という言葉が成り立っています。

陰徳陽報の類義語・同義語

「陰徳陽報」の類義語には、「善因善果」「福因福果」「因果応報」などが挙げられます。

陰徳陽報の使い方・例文

例文1.彼は人目につかなくとも、街のゴミ拾いを怠らない。陰徳陽報にあずかるべきだ。
例文2.陰徳陽報となるように万が一、人目につくことがあると思ったときは善行を積むことを心掛けた。
例文3.人知られずに環境保護に取り組んでいたことが陰徳陽報になると思ってもみなかった。
例文4.たまたま手を貸した人が、あの屋敷のお嬢様だったなんて。想像の数倍以上のお礼を受けて、陰徳陽報だと感じる。
例文5.陰徳陽報になると信じて善行を日々から積んでいる。
このように陰徳陽報は、人知れずに陰徳陽報な行いをすることはいつか良い報いをうけるということを言い表すことができます。

陰徳陽報の会話例

男性
彼の人知れずとも常に誰かのためを思って行動できるところは素晴らしいと思うよ。
女性
本当にそうだわ。いつも人助けしているのを目にするもの。
男性
だから周囲の人からの彼への信頼は絶大なものだよね。
女性
うん。そのおかげもあって彼は今度出世すると知って陰徳陽報とはまさにこのことだわと感じたわ。

これは、彼が人知れずとも善行を積んでいることについて話している様子です。

陰徳陽報の豆知識

陰徳陽報における善行とは、道徳にかなった行為のことを指します。非人道的な行為や行いは善行とは対照的な存在であると言っても過言ではないです。

陰徳陽報の難易度

陰徳陽報の漢字の難易度は、「陰」は漢検4級程度、「徳」は小学5年程度、「陽」は小学3年生程度、「報」は小学5年生程度です。

陰徳陽報のまとめ

陰徳陽報を待って人知れずに善行を積むということはとても良いことだと思います。ですが、良い報いを受けれるか受けれないかは他人次第になってしまいます。良い結果を求めるのなら善行に励むだけでなく、それを多くの人に伝えていくことも大切になります。覚えておくといいと思います。

陰徳陽報は人本来の姿。
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