【自主独立(じしゅどくりつ)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

自主独立(じしゅどくりつ)

「自主独立」とは「他者から干渉されず、自分の力だけで物事を進める事」です。要するに、所謂脱サラなどの独立ですが、他にも国家や団体として他から支配されない状態も「自主独立」です。日常では”独立”は使っても「自主独立」はあまり使いませんが、基本となる根幹はほぼ同じだと思って問題ありません。それでは、「自主独立」の解説に入らせて頂きます。

自主独立の意味

「自主独立」の意味は以下の通りです。
・他者からの保護や自助なしに、自分の力だけで物事に当たる事でその精神。
・独力で自立して物事を進める。
・他国や団体から支配されず、自らの力で完全に権限を行使できる状態。
”自主”は「他からの干渉を受けずに独立して行う」、”独立”は「他の者から離れる」「他から束縛などを受けず自分の意志で行動する」「自分の力で生計を営む」「法律として他から干渉などを受けず単独で権限を行使」「他国などから干渉されず完全に主権がある状態」となり、基本的にはどちらも他者などからの力を受けずに自力で行うのが「自主独立」です。第二次世界大戦後などかつての時代では、アメリカ支配からの独立という観点から「自主独立」が使われる事が多かったですが、現在は例えば脱サラして起業したり、親元を離れて自立してサラリーマン生活を始める、或いは修行期間を終えて自ら開業する。他には、理念や精神的な面での独立で「自主独立」が使われる傾向があります。よって、”独立”だけでも意味合いとしてはほぼ同じで問題ありませんが、「自主独立」とする事でより高い志や信念めいたものがあると受け手は感じられます。深読みし過ぎかも知れませんが、一言で独立と言っても様々なケースがあり、裕福で恵まれている環境なら独立資金を援助してもらう事もありますが、「自主独立」と言うなら自分で貯金をして貯めて足りない分は銀行などから借りた上での独立と察するなど、微妙な違いがあるのです。

自主独立の由来・出典

「自主独立」の由来は、残念ながら不明です。文献としては、近代日本の学術総合雑誌「明六雑誌」の「四三号」(1875年)の「尊王攘夷説」に文言が記されています。

自主独立の類義語・同義語

「自主独立」の類義語には、「独立自存」「独立自尊」「自立自衛」「自主独立」「自助努力」などが挙げられます。

自主独立の使い方・例文

例文1.戦後の人々は復興への熱い思いもあり、それが有能な人材を自主独立へと後押しして日本の高度成長を支えたのだろう。
例文2.サラリーマン生活に別れを告げて早3年、ラーメン店の自主独立という夢を達成したが、現実には客足は遠のくばかりで改めて開業の難しさを思い知った。
例文3.田舎に住んでいた時は、早く親元を離れて東京で自主独立すれば、同年代の友人が多く出来てそこから可愛い彼女も作り、刺激的な街から影響を受けて有名人と知り合い仕事も成功するという夢を描いていたのに、まさか何一つ叶わないとは想像もしなかった。
例文4.勤め先の社長は社員に自主独立を促して、飛躍する事を応援する素晴らしい人だ。
例文5.日本がアメリカから本当の意味で自主独立をするのは絶対に不可能だと、沖縄に旅行に行って米軍基地を目の当たりにして思い知らされた。
東京への上京、脱サラなどで「自主独立」を使った例文です。

自主独立の会話例

男性
羨ましいよ。実家から食べ物が送られてくるなんて。
女性
お米や野菜ばっかりだよ。そんな事ないって。
男性
俺は東京育ちで、結婚するまで実家だから、そういうのがないんだよね。
女性
そうなんですかー。確かに親から食料が送られてくるのは助かりますけど、いつまでも心配をかけて精神的にはまったく自主独立出来ていないんだと痛感するじゃないですか。

職場の同僚男女が、実家から届く食べ物の差し入れについて会話をしています。

自主独立の豆知識

「自主独立」から”独立”に関係深い四字熟語は、他から干渉されず独立し一国と一城の領地を持つ「一国一城」、この世に並ぶものがないほど優れている「絶世独立」、独立の気概で他人には頼らない「頂点立地」、自己の人格や尊厳を保つ「独立自尊」、自分の道を信じて進み独立して思い通りにやる「独立独歩」などがあります。

自主独立の難易度

「自主独立」は漢字検定6級から10級相当の文字組み合わせで、”独”は6級で小学校高学年レベル、”主”は8級で小学校中学年レベル、”自”は9級、”立”は10級でそれぞれ小学校低学年レベルの四字熟語となります。

自主独立のまとめ

「自主独立」は、他国や両親など他者からの支えや助けがなく自分の力だけで物事を当たる事で、要するに国家として主権を持つ事や、脱サラなどをして自力で責任を持って行動する事です。自由であり好きな様に出来る反面、それだけ責任重大となります。また、精神面であったり高い志が伴っているので、単なる”独立”ではなく拘りから「自主独立」とする場合もあります。

彼女は昔から自主独立している。
最新情報をチェックしよう!