吟風弄月(ぎんぷうろうげつ)
今日でも詩や名言などの美学的性質を持っている文章は多く存在しますが、昔も今日同様に多く詩が作られたり、読まれたりしていたと言われています。昔は、今日ほど娯楽を楽しむサービスや施設などがなかったために自然の景色を眺めてその思いを文章にするといったことが多かったと思います。そんな様子を表す四字熟語として吟風弄月があります。今回はそんな吟風弄月の意味や由来、類義語、使い方、豆知識などを交えて、使い方をマスターしていければと思います。
吟風弄月の意味
吟風弄月の意味は以下の通りです。
・夜に綺麗に輝く月を見ながら詩を詠むこと。
・自然の景色を題材にして詩歌をしたためること。
昔は景色を楽しみながら詩を作るということがあったと言われています。吟風弄月は、そんな様子を表すことのできる四字熟語です。覚えておけるといいと思います。
吟風弄月の由来・出典
吟風弄月の「吟風」は風に吹かれながら詩を嗜むことを意味しており、「弄月」は月を見て楽しむことを意味しています。これらの言葉を組み合わせて吟風弄月という四字熟語が成り立っています。
吟風弄月の類義語・同義語
「吟風弄月」の類義語には、「嘉辰令月」「月白風清」「嘯風弄月」などが挙げられます。
吟風弄月の使い方・例文
例文1.ここから見える景色は絶景で、週末は吟風弄月を楽しんでいる。
例文2.吟風弄月、月を見て詩を嗜むことを趣味としている。
例文3.昔は吟風弄月を楽しんでいたことが書物からわかる。
例文4.彼の吟風弄月で作られた詩はどれも情景を思い浮かばせるような素晴らしいものばかりである。
例文5.吟風弄月、詩を読むことに楽しむ風流人として旅をする。
このように吟風弄月は、自然の景色を題材にして詩歌をしたためることを表すことができます。
吟風弄月の会話例
これは、月を見ながら会話している男性と女性の様子です。
吟風弄月の豆知識
吟風弄月は、月をだけではなく、自然の景色を題材にした詩を作るという意味があります。そのため、壮大な山や海などの景色も詩の題材となるのです。そのことを覚えておけると使える場面も増えてくると重います。
吟風弄月の難易度
吟風弄月の漢字の難易度は、「吟」は漢検準2級程度、「風」は小学2年生程度、「弄」は漢検2級程度、「月」は小学2年生程度です。
吟風弄月のまとめ
吟風弄月というように自然の風景を題材にして詩を詠むということは少なくなってきたように思います。今日であれば、作曲家が歌詞にした歌を楽しむ人が多く、吟風弄月のように詩をしたためることはあまりないです。ですが、歴史や古文を習うときには吟風弄月を知っていて損はないと思うので覚えておけるといいと思います。