【嘉辰令月(かしんれいげつ)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

嘉辰令月(かしんれいげつ)

「嘉辰令月」とは「良い日と良い月から目出度い月日の事」です。”嘉”と”令”がどちらも「良い」という意味なので、そこから素直に良い日と良い月となります。日常ではあまり使われませんが、それでも結婚などでは好んで使われ、大安同様に喜ばしい言葉の代表となっています。それでは、非常に縁起が良い「嘉辰令月」についての解説となります。

嘉辰令月の意味

「嘉辰令月」の意味は以下の通りです。
・非常に目出度い月日。喜ばしい月日。
・良い日と良い月から祝うべき月日。
・縁起が良い時日。喜ばしい時節。
”嘉辰”は「目出度い日」「よい日柄」、”令月”は「目出度い月」「物事を行うのに良い月」となり、目出度い日と目出度い月を合わせて上記の様な意味合いとなります。要するに、縁起が良いとされる月日の事で、特に結納や結婚式などで使われる事が多い言葉です。具体的には、「嘉辰令月を選んで結納した」とすると、大安などを選んで結納した、又は結納をしたのだから非常に目出度いと理解できます。文章などで用いる際には、「嘉辰令月を選ぶ」「嘉辰令月を過ごす」といった風に使います。

嘉辰令月の由来・出典

「嘉辰令月」の由来は、平安時代の詩文集「和漢朗詠集」の「和漢朗詠」からの一文「嘉辰令月歓無極、万歳千秋楽未央」となります。また、鎌倉時代に誕生した神楽歌の歌謡「早歌」の曲名でもあります。

嘉辰令月の類義語・同義語

「嘉辰令月」の類義語には、「大安吉日」「黄道吉日」「吉日良辰」などが挙げられます。四字熟語以外では「ラッキーデー」「一粒万倍日」などになります。

嘉辰令月の使い方・例文

例文1.娘が学生時代の彼氏と嘉辰令月に婚約をしたと教えられ、妻と別れてから何年も会っていないが心から祝福したい。/span>
例文2.お正月やクリスマスなど嘉辰令月な日を迎えると、独身者だけに余計に寂しさを募らせる。
例文3.子供の誕生日はどんな時でも嘉辰令月だが、今年は生活が苦しいのでプレゼントを買ってあげられず情けない。
例文4.年々体が老いていくので、嘉辰令月と聞かされてもどうもピンとこないが、一応は愛想笑いだけしておく。
例文5.宝くじの当せん発表日は全国の購入者にとって、嘉辰令月であると同時に溜息が溢れた残念だらけな一日でもある。
結婚や婚約など以外でも「嘉辰令月」を使った例文です。

嘉辰令月の会話例

男性
今日って何の日か覚えている?
女性
今日? 今日は火曜日で、えーと、何だろう? スーパーの特売日とか?
男性
違うよ。結婚して3ヶ月と3週間と3日が経過した、3並びの非常に縁起が良い日だよ。
女性
そんなの覚えていないよー。でも、嘉辰令月みたいに目出度いって事だよね。あなたの愛を感じるわ!

新婚夫婦のお惚気的な仲睦まじい会話です。

嘉辰令月の豆知識

「嘉辰令月」と同様に昔から縁起が良い日とされる”大安”についての解説です。”大安”は古代中国で誕生した「六曜」(歴から運勢や占いめいた歴注の事)で、他にも先勝・友引・先負・仏滅・赤口があります。これらは半分迷信じみていますが、現在でも結婚式など目出度いイベントは大安が好まれ、逆に仏滅は縁起が悪いと結婚式では料金が割引される場合もある程です。また、友引は葬式に適しておらず、赤口は仏滅同様に縁起悪いとされています。

嘉辰令月の難易度

「嘉辰令月」は漢字検定準1級から10級相当の文字組み合わせで、”嘉”と”辰”は準1級で大学一般レベル、”令”は7級で小学校中学年レベル、”月”は10級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

嘉辰令月のまとめ

「嘉辰令月」は目出度い月日や縁起が良い日といった意味で、特に結婚や結納や婚約などで好んで使われる言葉となっています。普段は昔の迷信じみた事は気にしなくても、結婚などは大安を好むように、「嘉辰令月」を縁起が良いとして使うのが半ば慣例となっています。

クリスマスは子供にとって嘉辰令月な日である。
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