【白砂青松(はくしゃせいしょう)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

白砂青松(はくしゃせいしょう)

「白砂青松」とは「白い砂浜と青い松林から美しい海岸を形容する表現」です。四字熟語の多くが中国発祥であったりルーツとなりますが、「白砂青松」に関しては完全なる日本発祥とされます。島国であり全国各地に素晴らしい浜辺がある事から誕生した、実に日本らしい四字熟語となっています。

白砂青松の意味

「白砂青松」の意味は以下の通りです。
 ・白い砂浜と青い松原が続く海岸線。
 ・日本に多い美しい海岸の景色を形容した言葉で、長く続く白い砂浜と青々とした松林。
 ・「白沙青松」とも書き、「はくさせいしょう」とも読む。
”白砂”は「白い砂」「長く白い砂浜」、”青松”は「青い松」「長い青々とした松林」で、日本の美しい海岸線を形容した言葉が「白砂青松」です。どこまでも続くような白い砂浜と青い松が海岸線を続き、その景色を絶賛していて、使い方は「白砂青松の地」「白砂青松の名所」といった風になります。補足として、少々飛躍しますが日本の美しいとされる海岸は基本的には「白砂青松」となっていて、その中でも静岡県の「三保松原」、佐賀県の「虹の松原」、福井県の「気比の松原」は三大松原と呼ばれています。

白砂青松の由来・出典

「白砂青松」の由来は残念ながら不明です。文献としては、新聞記者・平田久の著書「新聞記者の十年間」(1893年)などに文言が記されています。

白砂青松の類義語・同義語

「白砂青松」の類義語には、「津津浦浦」「長汀曲浦」「花鳥風月」「風光明媚」「山紫水明」などが挙げられます。

白砂青松の使い方・例文

例文1.久しぶりに家族でドライブに出掛け、窓から見える白砂青松を眺めていたらいつの間に寝入ってしまった。
例文2.昔の2時間サスペンスドラマでは、重要場面で白砂青松が登場するのはお約束のように多かった。
例文3.白砂青松というが、松の木は塩害に強く防風林の役目として植えられる事が多くなったそうだ。
例文4.トンネルを抜けるとそこは一面に白砂青松の世界が広がり、素晴らしい景色に感動をした。
例文5.白砂青松な海岸に行くとテンションが爆上がりし、まるで鉄オタのように写真を大量に撮ってしまう。
「白砂青松」を使った例文となります。

白砂青松の会話例

男性
明日は久しぶりにドライブでも行こうか?
女性
ドライブよりもUSJにしようよ! 新アトラクションが人気でSNS映えしているのよ。
男性
SNS映えならもっといい場所があるよ。兵庫の慶野松原! ここで白砂青松の趣を感じた方が絶対にいいって。
女性
えー、どうして休みの日に砂浜や松を見にいくのよ。私は行かないから。

彼氏は「白砂青松」を見に出掛けたいが、彼女はUSJに行きたがっているという会話です。

白砂青松の豆知識

「白砂青松」から”砂”に関する四字熟語は、強風で土煙や砂埃が舞い上がる「黄塵万丈」、人気のない砂地に集まり相談して謀反を企てる「沙中偶語」、広い砂漠や砂原が限りなく広がる「平沙万里」などがあります。

白砂青松の難易度

「白砂青松」は漢字検定5級から10級相当の文字組み合わせで、”砂”は5級で小学校高学年レベル、”松”は7級で小学校中学年レベル、”白”と”青”は10級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

白砂青松のまとめ

「白砂青松」は白い砂浜と青く茂った松林から、美しい海岸の景観の事です。日本では全国各地の海岸に「白砂青松」が点在し、その美しい姿から自然を称賛するように「白砂青松」と呼ばれています。

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