【長汀曲浦(ちょうていきょくほ)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

長汀曲浦(ちょうていきょくほ)

「長汀曲浦」とは「長くて曲がりくねった特徴ある水際や入江といった海岸線で、そこから美しい海辺を表現した言葉」です。四字熟語の発祥の地は当然ながら中国ですが、海や浜辺などに関するものは日本発祥というケースが多いです。そこにはあまりにも広大な大陸の中国は内陸や山間部の方が圧倒的に広く、日本の場合は海に囲まれているので多くの人々が何かしらの恩恵を海から得ながら生活をしていたからと推測できます。

長汀曲浦の意味

「長汀曲浦」の意味は以下の通りです。
 ・長く続く水際と曲がりくねった入江で、そこから海辺が延々と続く喩え。
 ・曲がりくねってどこまでも続く美しい海岸線の呼び名。
 ・海辺の素晴らしい景色。
”長汀”は「長い水際」「長く続く渚」、”曲浦”は「曲がった浜辺」「曲がりくねった入江」で、どこまでも長く続く渚と曲がりくねった浜辺となります。日本はこのような特殊な海岸が長く続く特徴を備えていて、そこから美しい景観として景色良い浜辺の代名詞的にも「長汀曲浦」となっています。補足として、この四字熟語は日本発祥とされ島国で海が多い日本だからこそ誕生した言葉となっています。中国では”長汀”と”曲浦”はそれぞれ独立した言葉で存在し、四字熟語「長汀曲浦」となるのは日本だけです。

長汀曲浦の由来・出典

「長汀曲浦」の由来は残念ながら不明です。文献としては、南北朝時代の軍記物語「太平記」(14世紀後半)などに文言が記されています。

長汀曲浦の類義語・同義語

「長汀曲浦」の類義語には、「津津浦浦」「白砂青松」などが挙げられます。

長汀曲浦の使い方・例文

例文1.夢にまで見た最高の休日の過ごし方とは、昔のアメ車のハンドルを握り長汀曲浦な景色と風をずっと感じながらずっと走らせる事に尽きる。
例文2.いつか船舶免許を取得して、沖合から船を操縦しながら長汀曲浦は運転が難しいと直に感じてみたい。
例文3.釣り好きの友人曰く、長汀曲浦には絶好の釣りスポットがいくつもあるそうだ。
例文4.別荘を買うなら長汀曲浦の景色が眺める高台の家に限る。
例文5.日本は長汀曲浦がいくつも点在するが、その中でも瀬戸内海や宮城県などが有名である。
「長汀曲浦」を使った例文となります。

長汀曲浦の会話例

男性
昔は山岳部に所属し山男と呼ばれるほど山大好きだったけど、段々と海の方が好きになってきて…。
女性
そうね…。年を取ってくると山登りがきついから、海の方が良くなってくるのよね。
男性
やっぱり老いが原因か…。でも長汀曲浦の景色はいいものだよな。
女性
それは私も異論ないわよ。自然が生み出した造形美よね。

中年夫婦が海の景観の魅力について語り合っています。

長汀曲浦の豆知識

「長汀曲浦」から”海”に関する四字熟語は、山の銅を採掘して銭を鋳造し海水を煮て塩を作る「鋳山煮海」、世の中の表も裏も知り尽くした悪賢い人「海千山千」、遠くの水平線で空と海の青色が接して融け合う「水天彷彿」などがあります。

長汀曲浦の難易度

「長汀曲浦」は漢字検定準1級から9級相当の文字組み合わせで、”汀”は準1級で大学一般レベル、”浦”は準2級で高校レベル、”曲”は8級で小学校中学年レベル、”長”は9級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

長汀曲浦のまとめ

「長汀曲浦」は日本に多い海岸の景色で、長く続く水際と曲がりくねった入江の事です。この特徴ある海岸線はとても美しいので、そこから曲がりくねりいつまでも続く海岸を絶景や趣がある浜辺として称える際に「長汀曲浦」となります。

最新情報をチェックしよう!