【黄塵万丈(こうじんばんじょう)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

黄塵万丈(こうじんばんじょう)

ニュースや新聞は新型ウイルスのコロナ一色となり、他の話題はあまりにも小さく扱われています。かつては毎年春頃は中国からの黄砂やPM2.5が大きな社会問題でしたが、今では気にもされていないので、一体大丈夫なのかと個人的には思ってしまいます。直接は関係ありませんが、「黄塵万丈」から黄砂を意識する人は多いでしょうし、私もそんな一人です。では、一体どのような意味合いなのか調べてみました。

黄塵万丈の意味

「黄塵万丈」の意味は以下の通りです。
・強風で土煙や砂埃が空高く舞い上がる。黄色の土埃が風で高く舞い上がる。
・戦場で砂煙が舞う様子。激しい土埃が高く舞う。
”黄塵”は「空が黄色く見えるほどの激しい土埃」「黄砂」「世の中の俗事」、”万丈”は「非常に高い」「非常に深い」「意気盛ん」となり、上記の様な意味合いです。強風で土煙が高く舞い上がると空が黄色く見えるので、そこから強風で舞う土煙を黄色と表現しています。また「黄塵万丈」とは直接関係ありませんが、”黄塵”は黄砂の事でもあり、黄砂は黄色い砂で日本に届くのは中国ゴビ砂漠の砂の事です。毎年春頃にジェット気流に乗って西日本を中心に届き、大きな社会問題となっています。

黄塵万丈の由来・出典

「黄塵万丈」の由来は、中国前漢時代の儒学者・董仲舒の著書「春秋繁露」となります。

黄塵万丈の類義語・同義語

「黄塵万丈」の四字熟語の類義語は残念ながらありません。四字熟語以外では、「黄砂」「突風」「暴風」が比較的に近い意味となります。

黄塵万丈の使い方・例文

例文1.学校の運動会や体育祭では黄塵万丈が起こり、女生徒や保護者が慌てるのが今では恒例となっている。
例文2.温暖化の影響なのか、日本もゲリラ豪雨や黄塵万丈が頻繁に起こるようになってしまった。
例文3.中東など砂漠が多い地域では、黄塵万丈となるのも日常茶飯事なのだろう。
例文4.マスクとメガネを常日頃しているので、黄塵万丈となっても他の人よりも砂埃を守れる。
例文5.初デートで思い出すのは、有名な公園に行ったら大好きな彼女が黄塵万丈によって不機嫌になってしまい、その後はまったく盛り上がらなかった事だ。
体育祭、ゲリラ豪雨、中東の砂漠地域などに「黄塵万丈」を使った例文となります。

黄塵万丈の会話例

男性
お盆休みは実家に帰るの?
女性
帰りたいけど、コロナのご時世で諦めようと思っています。
男性
うーん、まあそうなるね。ところで、実家はどこなの?
女性
私は砂丘で有名な鳥取です。地元に戻り、黄塵万丈で砂埃が舞うのを見ると、帰ってきたなーって実感するんですけど…、今年は動画で我慢します。

同僚男女がお盆休みに実家に帰るのか会話をしています。

黄塵万丈の豆知識

「黄塵万丈」の”黄塵”は黄砂の事でもありますが、同じ様なものであるPM2.5は案外と知らない人も多いです。PM2.5は非常に小さな粒子で、中身は工場から出る煙や排気ガスに化学物質、そして土や砂などの黄砂も含まれています。この黄砂とPM2.5が中国から日本に風によって運ばれ、アレルギー症状を起こす患者が年々増加しています。ですから、「黄塵万丈」は当時は単なる強風による黄色な土埃でしたが、今ではアレルギーとも関係深い四字熟語と言っても過言ではありません。

黄塵万丈の難易度

「黄塵万丈」は漢字検定準1級から9級相当の文字組み合わせで、”塵”は準1級で大学一般レベル、”丈”は4級で中学レベル、”万”と”黄”は9級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

黄塵万丈のまとめ

「黄塵万丈」は、強風による砂埃が舞う、黄色の砂埃が高く舞い上がるという意味の四字熟語で、現在はアレルギー問題から中国の黄砂やPM2.5を連想する人も増えている言葉とも言えます。

黄塵万丈は自然現象で受け入れないといけない
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