【橙黄橘緑(とうこうきつりょく)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

橙黄橘緑(とうこうきつりょく)

「橙黄橘緑」とは「ミカンなどが旬の時期になる事から初冬の到来や晴天、或いは人生の晩年」です。冬を代表する果物といえばミカンですがそれは古代中国でも変わらず一緒で、ミカンが実ってきて食べ頃がやって来るとそれは冬の到来を告げてもいるのです。

橙黄橘緑の意味

「橙黄橘緑」の意味は以下の通りです。
 ・ミカン科のダイダイが黄色く彩りミカンも緑色になる事から、初冬を迎える事。
 ・ミカン類が実ってきた事から、初冬の小春日和の時節。
 ・冬の時期を生涯に例えて、人生の晩年や老年期の事。
”橙黄”は「ミカン科の果実ダイダイが黄色に彩る」、”橘緑”は「ミカンが緑色に彩る」で、ダイダイとミカンが彩り冬の到来を告げるのが「橙黄橘緑」です。冬が終わり春や新年が来るのは「一陽来復」となるので、その冬版の四字熟語と理解できます。ミカンは毎年10月中旬から翌年1月下旬頃に収穫されますが、それは丁度冬の到来とも重なる事から、ミカンやダイダイが実ってくると冬もやって来ると時節を伝えています。さらに深掘りすると、由来となった古代中国の蘇軾は冬の到来を人生の万年ともしており、衰えるのは悲しいが老いる良さもあると詩では詠み上げています。

橙黄橘緑の由来・出典

「橙黄橘緑」の由来は中国北宋時代の政治家・蘇軾(別名:蘇東皮)の詩からとなります。

橙黄橘緑の類義語・同義語

「橙黄橘緑」の類義語には、「小春日和」「露往霜来」などが挙げられます。

橙黄橘緑の使い方・例文

例文1.肌寒くなりコートを着始めると橙黄橘緑の時期になったと実感する。
例文2.スーパーの店頭にミカンが山積みになると、あっという間に一年が経過してまた橙黄橘緑がやって来たと思う。
例文3.橙黄橘緑、年々体力が衰えてきて老いを痛感してばかりだが、それもまた人生だと受け入れる。
例文4.毎朝早い時間に出勤するので、橙黄橘緑になって来ると体に堪えるが家族の為に頑張るしかない。
例文5.蒸し暑い夏も嫌いだが、寒くて身震いする橙黄橘緑も苦手で早く春が来ることを願うばかりだ。
「橙黄橘緑」を使った例文となります。

橙黄橘緑の会話例

男性
実家からミカンが送られてきたよ。
女性
毎年もういいって言ってるのに、母さんが送ってくるのよね。
男性
親としてはそれが楽しみなんだよ。俺としてもミカンがひと箱届くと、橙黄橘緑の時期なんだと思う恒例行事だからね。
女性
あなたが喜んでくれるなら、それでいいけど。

実家からミカンひと箱が届いたという会話内容です。

橙黄橘緑の豆知識

「橙黄橘緑」から”冬”に関する四字熟語は、天と地と春夏秋冬の「天地四時」、冬の川で一人釣りをする「寒江独釣」、冬の厳しい寒さの喩え「滴水成氷」、火をおこすには火種を夏は下で冬は上に置く「夏下冬上」などがあります。

橙黄橘緑の難易度

「橙黄橘緑」は漢字検定1級から9級相当の文字組み合わせで、”橙”は1級、”橘”は準1級で大学一般レベル、”緑”は8級で小学校中学年レベル、”黄”は9級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

橙黄橘緑のまとめ

「橙黄橘緑」はミカン科ダイダイやミカンが旬になる季節になった事から、冬の到来や小春日和の頃を意味する四字熟語です。また、冬を人生に例えると老年期になるので人生の晩年を表現してもいます。

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