【光彩陸離(こうさいりくり)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

光彩陸離(こうさいりくり)

「光彩陸離」とは「美しい光がきらきらと輝くや素晴らしい」という意味です。太陽の光は不思議で、普段は特別意識しなくても、木漏れ日であったり日の出日の入り、夕暮れ時に海面と反射したりする光景は特別な感覚に陥るものです。そんな光を特別に「光彩陸離」として、そこから美しい光を才能ある人や美人や作品などに用いたりします。要するに最上級の褒め言葉の様なものですね。そんな「光彩陸離」の解説を始めさせて頂きます。

光彩陸離の意味

「光彩陸離」の意味は以下の通りです。
・美しい光が眩いほどにきらきらと輝く事。
・物事が他を圧して素晴らしい。
・煌びやかな美しい光。光彩が美しく煌めく。
・「光采陸離」とも書き同義。
”光彩”は「きらきらと輝く美しい光」「才能などが目立つ」「鮮やかな光」「繁栄」、”陸離”は「光が分散し美しい」「光がきらきらと眩く」「入り混じって盛ん」となり、端的に言うなら「美しい光」を「光彩陸離」と表現します。それは直接の太陽光であったり、光が雲の切れ間から差し込んだり、或いは海に反射して海面が輝いたり、または才能があったり容姿端麗な人への表現として美人やオーラがある人の喩えで用いたりします。よって、本当に美しい光が見えた時、まるで美しい光がある様に感じてしまった時の二通りで「光彩陸離」を使います。因みに後者は芸術作品などでも使うので、素晴らしい映画や絵画などで感動したら「光彩陸離な作品に感激した」といった風にもなります。まとめると、陽光や照明などの美しい光やそこから風景的なもの、美人や才能などタレント的な美しさやオーラめいたもの、素晴らしい芸術作品などで使われる言葉が「光彩陸離」です。

光彩陸離の由来・出典

「光彩陸離」の由来は、残念ながら不明です。文献としては、アメリカ人の東洋美術史家・アーネスト・フェノロサの書物「美術真説」(1882年)などに文言が記されています。

光彩陸離の類義語・同義語

「光彩陸離」の類義語には、「光彩奪目」「光彩煥発」などが挙げられます。

光彩陸離の使い方・例文

例文1.早朝、神社に出掛けたら、偶然なのか運良く境内に朝日が光彩陸離となる瞬間を目撃出来て感激した。
例文2.山中でのソロキャンプの醍醐味は、日の出の光彩陸離を独占できる喜びだ。
例文3.同じ高校に通う姉はその美顔やモデル体形から光彩陸離なるオーラ―を発しているのに対し、弟の僕は陰キャラでブラックホールの様な雰囲気を醸し出してまったくの正反対である。
例文4.アニメファンは熱狂的なマニアが多く、在り来たりなよくある作品でも光彩陸離と大絶賛するから恐ろしい。
例文5.街を歩く人の姿形だけで光彩陸離な人生を送っているかどうか判別できると謳っていた自称預言者の知人が、先日詐欺で逮捕されたと知り、ああやっぱりと納得した。
自然現象としての美しい光、オーラある人や作品などで「光彩陸離」を使った例文です。

光彩陸離の会話例

男性
トイレや風呂は使っていないなら、電気を消さないと勿体ないよ。節電だよ節電。
女性
んもう。本当にセコイなー。それだから、私以外に彼女ができなかったんだよ。
男性
それは関係ないだろ。とにかく、無駄な電気は消す。分かった?
女性
まあ、私が居る事で結果的にこの家は光彩陸離で明るくなっているから、これからは電気を消す様にします。

同棲中の恋人同士のささいな痴話げんかめいた内容です。

光彩陸離の豆知識

「光彩陸離」から日の光が明るい様や光に関連する四字熟語は、春の光が明るい「春和景明」、明るい月夜の清らかな「清風明月」、春は花や緑で美しく明るい「柳暗花明」、紫の稲妻の光「紫電清霜」、目がきらきらと鋭く光る「眼光炯炯」、光が一瞬光る「光芒一閃」、稲妻の光のような「電光石火」などがあります。

光彩陸離の難易度

「光彩陸離」は漢字検定4級から9級相当の文字組み合わせで、”彩”と”離”は4級で中学レベル、”陸”は7級で小学校中学年レベル、”光”は9級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

光彩陸離のまとめ

「光彩陸離」は美しい光が輝くという意味で、陽光など自然現象としての美しさから美人や才能ある人や素晴らしい芸術作品などを称賛する喩えとしても用いられます。光とは眩しいので、そこから、オーラであったり優れた才能などを「光彩陸離」とすると、より深く認めて共感している感があります。

ダイヤモンドは常に光彩陸離な輝きを見せる。
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