【勇猛果敢(ゆうもうかだん)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

勇猛果断(ゆうもうかだん)

「勇猛果断」とは「危険な困難でも立ち向かい決断力がある」という意味です。長い人生において、特に男性は勇気や決断力があるのか否か、試される状況に陥る事があります。何も命の危機という大層な状況ではなく、仕事や学校などでちょっとしたその人の本質が垣間見れてしまう瞬間があって、そこでどう対応するかで周囲の反応から評価が様変わりしたりします。決断力があると異性だけでなく同性からも高く評価され、あなたも自信を得られる様になるのです。そんな「勇猛果断」についての解説となります。

勇猛果断の意味

「勇猛果断」の意味は以下の通りです。
・危険や困難でも力強くて決断力がある。
・勇ましく勢いがあり、恐れずに思い切って行動する。
・「勇猛果敢」も同義となる。
”勇猛”は「勇気があって物事に恐れない」「勇ましく猛々しい」、”果断”は「決断力がある」「物事を思い切って行動する」となり、上記の様な危険状態でも決断力や行動力を伴うのが「勇猛果断」です。良く言えば漢気溢れ・豪快・勇敢等々で、悪く言うなら命知らず・無謀・後先考えないともなります。しかし、オドオドして周囲に頼ってばかりいるよりは自分が引っ張るリーダーとして、特に現在の日本には少ないタイプなので憧れを抱くのも事実です。対義語となるのは「優柔不断」なので、「勇猛果断」は気が強くて決断力に優れているとも解釈できます。実際に使う際には、「勇猛果断に攻め立てる」「勇猛果断に対処」といった形になります。また、どうしても類語である「勇猛果敢」の方が有名であり使われがちですが、「勇猛果断」も覚えておくべきです。

勇猛果断の由来・出典

「勇猛果断」の由来は、中国後漢時代の歴史書「漢書」となります。”果断”は果物を成長させる為に必要な「間引き」が由来とされ、そのままの状態でいると木や果物が弱り果ててしまうので必要な行為です。よって、ある状態になったら勢いよく決断して「間引く」必要があります。

勇猛果断の類義語・同義語

「勇猛果断」の類義語には、「剛毅果断」「勇猛精進」などが挙げられます。

勇猛果断の使い方・例文

例文1.息子はまだ小学2年生なのに、勇猛果断な気概を見せて妻を安心させている様に、正直驚いてしまった。
例文2.私はラーメン屋のメニュー選びでも時間が掛かるので、勇猛果断な性格になるのは生まれ変わっても無理そうだ。
例文3.退職を機に、部屋中の不用品を断捨離すると勇猛果断に決心した。
例文4.これまで妻と娘には頭が上がらず長年耐えてきたが、我慢の限界に達したので今度バカにする態度を取ったら、文句を言ってやって勇猛果断なところを見せてやると心に誓った。
例文5.政府に物言えない御意見番の記者達に、勇猛果断な記事を期待するのは到底不可能だ。
様々な勇猛果断な人達の例文です。

勇猛果断の会話例

男性
どこに出たんだって?
女性
ほら、あそこにいるでしょう。キャー、早く何とかしてよ!
男性
そんなに騒がないで。たかがゴキブリ一匹じゃん! ほら、今退治したよ。
女性
良かったー、ありがとう。あなたって、勇猛果断で本当に素敵。

ゴキブリが出てパニックになった妻と、冷静に退治した夫の会話やり取りです。

勇猛果断の豆知識

「勇猛果断」は勇気や勇敢という意味なので、反対に臆病や恐れる四字熟語は、一度の失敗で怖気つく「傷弓之鳥」、気が小さくびくびくしている「小心翼翼」、恐怖から恐れる「胆戦心驚」、恐れてびくびくする「跼天蹐地」、何かに恐れる「戦戦兢兢」、評判を気にして恐れる「聞風喪胆」、髪の毛や骨まで恐れおののく「毛骨悚然」などがあります。

勇猛果断の難易度

「勇猛果断」は漢字検定4級から7級相当の文字組み合わせで、”猛”は4級で中学校レベル、”断”は6級で小学校高学年レベル、”勇”と”果”は7級で小学校中学年レベルの四字熟語となります。

勇猛果断のまとめ

「勇猛果断」は、困難な時でも決断力があり勇ましいという意味です。よって、所謂勇気がある人や男らしい人を褒め称える言葉で、また、数ある類語の中でも特に「勇猛果敢」はまったく同じ意味となっています。

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