【小心翼翼(しょうしんよくよく)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

小心翼翼(しょうしんよくよく)

四字熟語は遙か大昔の偉人による漢詩を元にしたものばかりで、それ故に豪快や壮大なものが多いと感じませんか? ですが、実は小心や臆病を題材にしたものも案外多く、今回の「小心翼翼」などはその筆頭ではないでしょうか。現代の日本でも納得する人が多い「小心翼翼」について解説となります。

小心翼翼の意味

「小心翼翼」の意味は以下の通りです。
・気が小さい。気が弱くびくびくしている。
・小心者。臆病者。
・細かい事に気が配り、慎み深い事。
・反対にした「翼翼小心」も同義。
本来は、注意深く配慮が行き届き慎み深いという意味で、現に中国では「小心翼翼」とはその様に理解されています。しかし、日本の場合は時間経過や拡大解釈によって、気が小さいやびくびくしているといった後付けの意味の方が深く浸透しています。よって、臆病者や小心者の喩えとして使われる事が多く、気を遣うなどの場合は他の四字熟語を使うのが一般的ではないでしょうか。”小心”は「気が小さい」「臆病」「気を配る」「注意が行き届く」、”翼翼”は「用心深い」「慎重」という意味です。

小心翼翼の由来・出典

「小心翼翼」の由来は中国最古の詩集「詩経」の「大雅」の一文「大明」からとされています。

小心翼翼の類義語・同義語

「小心翼翼」の類義語には、「細心翼翼」「戦戦恐恐」「謹言慎行」などが挙げられます。

小心翼翼の使い方・例文

例文1.長年顔を合わせていなかった兄がお務め上がりで来月帰ってくるので、今から小心翼翼で怯える日々が続いている。
例文2.不良ばかりの高校に入学した結果、毎日が小心翼翼でトイレにも行くのも一苦労だ。
例文3.田舎者なので、東京に出るだけで小心翼翼となりグッタリしてしまう。
例文4.上司は毎週月曜日の会議から怒りが爆発しているので、新入社員だけでなく皆が小心翼翼として委縮している。
例文5.夫婦喧嘩が絶えないお隣さんを見ていると、当人同士よりも子供が小心翼翼となっていないか心配をしてしまう。
田舎者ではないですが、小心翼々ですので東京に出ると気疲れしてしまいます。

小心翼翼の会話例

男性
今日も強烈だったねー。本当。お互いに嫌にならないのかなー。
女性
さっきの課長が〇○さんに注意していたところですよね。〇○さんも小心翼翼になって、なんか不憫ですよね。
男性
ああいう姿を見て入ると、男に生まれなくて良かったーと思う。
女性
本当ですね。上司の機嫌しだいで八つ当たりされたら、堪ったものじゃないですよね。

どの時代もども会社でも上司の機嫌は損ねないことです。

小心翼翼の豆知識

「小心翼翼」の”翼翼”は、親鳥が子供である雛を二つの翼で覆い守っている姿から呼ばれる様になりました。また、”小心”を使った他の四字熟語は「勤倹小心」「小心謹慎」「放胆小心」などがあります。これらの”小心”は、臆病というよりも注意深いや落ち着いているという扱いになっているので、何もかも小心=臆病と理解をするのは誤りとなるので注意して下さい。

小心翼翼の難易度

「小心翼翼」は漢字検定4級から10級相当で、中学校から小学校低学年レベルの容易な四字熟語となります。

小心翼翼のまとめ

「小心翼翼」は元々は細かい事に気が配るなどの意味ですが、現代の日本では気が小さい小心者や臆病者として使われています。上司や教師に注意され委縮する姿、または何かに怯えている人などを形容して「小心翼翼」と呼びます。

今にもちぎりれそうな程の小心翼々
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