【優柔不断(ゆうじゅうふだん)】の意味と例文と使い方

優柔不断(ゆうじゅうふだん)

「優柔不断」はすぐに物事を決めれない、決断できない性分を表す言葉であり、どちらかと言えばマイナスの意味で使う事が多い言葉です。優柔不断の意味や由来、優柔不断の類義語や同義語、例文までここでは解説をしていきます。

優柔不断の意味

「優柔不断」の意味とは、すぐに決断が出来ない事や目の前にある決断すべき事柄を迷ってしまう事や様子を指した言葉となります。
比較的日常生活の中でも「優柔不断」は使われる事が多い言葉ですが、人に対して優柔不断であると言葉にするとそれはマイナスの意味になる言葉ですので注意も必要です。
ただ優柔不断と言っても、「慎重」「思慮深い」とも紙一重であり、物事を軽々に判断せず熟考するという意味では失敗をしにくい、ミスが生まれにくいという長所も同時にあると言えるでしょう。

優柔不断の由来・出典

優柔不断の由来は、言葉を2つにして考えてみるとわかりやすいでしょう。「優柔」は優しくて柔らかなものというニュアンスであり、ポジティブな意味合いを持っているのですが、「不断」という言葉は絶え間なく続くことという意味と決断力に乏しいことを指す言葉です。この2つが合わさると、人が良く優しい人柄であっても決断が出来ない、決められないという使われ方をする優柔不断という言葉になるのです。

優柔不断の類義語・同義語

優柔不断の類義語としては「躊躇」「煮えきらない」「遅疑逡巡」「意志薄弱」「右顧左眄(うこさぺん)」などがあげられます。また反義語としては「即決即断」「剛毅果断」があります。

優柔不断の使い方・例文

例文1.優柔不断な少年が成長して、即決即断で有名なビジネスマンになるとは想像もしなかった。
例文2.優柔不断な性格が大きなチャンスを逃していることに気づかなければならない。
例文3.揶揄される事が多い優柔不断な性格も裏を返せば、慎重であると言えるだろう。
例文4.新しいマンションの購入を考えていたが、優柔不断な性格が災いして欲しい物件が買えなかった。
例文5.今度は絶対に自分自身で決断をして、優柔不断な性格を直したいと思っている。
文章にするケースでもやはりマイナスの意味が強いものが多くなります。しかし、優柔不断な性格であったとしても自分自身の性格を踏まえて、慎重である事を美徳として、人生の選択を誤らないという考え方もあるので、優柔不断であることがイコール悪いという訳でもないのです。

優柔不断の会話例

男性
今日のお昼もお店に入ってから、何食べようか迷っちゃって、会社の人を待たせちゃったよ。
女性
あなたは本当にいつも優柔不断だよね。ご飯くらい迷惑かけない様に決めなさいよ!
男性
わかってるんだけど、美味しいもの食べないと午後からの仕事のテンションに影響が出るんだよ。
女性
それ言うなら、周りの人も待たされすぎてテンション下がってるわ!

お昼ご飯を何を食べるか決められない人とその奥様との会話ですが、優柔不断が原因で周りの人に迷惑をかける事がないようにしたいですね。

優柔不断の豆知識

優柔不断は非常に線引きの難しい言葉と言えるでしょう。一見すると、非常に悪い事の様に思われがちですが、紙一重で慎重や思慮深いという言葉になります。その曖昧さは日本語が持つ美点でもあり、察するや空気を読むという文化に繋がりますが、外国の人が理解しにくいポイントでも実はあるのです。

優柔不断の難易度

優柔不断の難易度は非常に平易で、中学生程度では当然読み書きが出来なければならない言葉と言えます。

優柔不断のまとめ

優柔不断の意味や例文、会話文、類語、対義語などを説明してきましたが、日本語独特の曖昧さを持ち合わせた言葉である事もお分かり頂けたのではないでしょうか。マイナスの意味を持つ言葉でもありますから、使うシチュエーションには十分に注意が必要です。

優柔不断な男
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