【剛毅果断(ごうきかだん)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

剛毅果断(ごうきかだん)

最近は男性の女性化や草食化が叫ばれているので、昔みたいな野暮ったいな男は減ったようですが、それでも芯が強い人は相変わらず存在するようにも思います。その一方、ネットの意見に左右されるので、決断力があるというよりもコスパや世間を気にする人が多いようにも感じます。「剛毅果断」はこれらとは正反対で、とてつもなく意志が強いといった意味合いです。それでは、時代錯誤なのかも知れませんが、決断力こそ正義な「剛毅果断」についての解説となります。

剛毅果断の意味

「剛毅果断」の意味は以下の通りです。
・意志が強く物事を思い切ってやる。
・気が強く物事にくじけず決断力もある。
”剛毅”は「気性が強い」「意志が強く挫けない性格」、”果断”は「物事を思い切る」「決断力がある」となり、どちらかだけでも「剛毅果断」と同じような意味合いですが、意志が強いや決断力をさらに強調する為に繰り返しています。男女差別と誤解されるかも知れませんが、所謂、昔気質な男らしい性格が「剛毅果断」です。しかし、男女どちらの言葉と決まっていないので、当然ながら女性に使っても問題ありません。対義語は「優柔不断」となるので、気が強く決断も早くしっかりしているとも解釈できます。買物などで商品を購入するか否かの判断というより、仕事での大きなプロジェクトでの決断、人生を左右する決断などの例えで「剛毅果断」を使うのが相応しいです。よって、そんな大きな決断なので、不屈な男・タフな人・芯が強い女性といった言葉が類似で、実際に文章に使う際は「剛毅果断な性格」「剛毅果断な性分」「剛毅果断な判断」といった形になります。

剛毅果断の由来・出典

「剛毅果断」の由来は、残念ながら不明です。文献としては、明治時代を代表する思想家・三宅雪嶺の「想痕」(1915年)などに文言が記されています。

剛毅果断の類義語・同義語

「剛毅果断」の類義語には、「勇悍果敢」「勇猛果敢」などが挙げられます。

剛毅果断の使い方・例文

例文1.我が子はまだ幼稚園なのに、剛毅果断な決断をしている姿をみると末恐ろしい。
例文2.寂れた駅前の商店街を見ると、経営者達の悲しい剛毅果断がいくつもあったと感じて胸が痛くなる。
例文3.政治家は剛毅果断をする力が大事と言うが、単に高額な政治献金をしてくれる団体や企業を手厚く守る判断をしているとしか見えない。
例文4.検事や裁判官になるのはとても難しいが、一度職に就けば、名も無き犯罪者には容赦なく剛毅果断で簡単に罪状を言い渡す。
例文5.学生時代に進路選択で剛毅果断を失敗したのが、そもそもの人生の転落の始まりだったと思う。
「剛毅果断」な決断をした結果どうなったかについての例文となります。

剛毅果断の会話例

男性
それって、結婚式のパンフレットだよね。どうしたの?
女性
これは私の意志の表れ。実は、今日結婚式場に言ってきたの。どうしてかわかる?
男性
俺と結婚式を挙げるため…!
女性
そう。あなたがいつまでも剛毅果断しないから、代わりに私が決めてきたの。これで、私とあなたの結婚は決定よ!

なかなか結婚に乗り出さない彼氏に業を煮やして、彼女が結婚式を決めたという会話です。

剛毅果断の豆知識

「剛毅果断」から”決断”についての解説です。成功した人は決断力があったように思いますが、決断力があったから成功を手にした訳ではありません。決断は確かに大事ですが、偉人・シェイクスピアが言っているように「人生は選択の連続」です。進学・就職・結婚・離婚とその都度、大きな決断が求められ、それが良かったのか否かは後から分かるのです。また、決断が誤りでなく正しかったとしても、時間が掛かるようでは意味がない場合もあります。すると、「素早く最良な決断をできる」が最も重要となりそうです。

剛毅果断の難易度

「剛毅果断」は漢字検定1級から7級相当の文字組み合わせで、”毅”は準1級で大学一般レベル、”剛”は準2級で高校レベル、”断”は6級で小学校高学年レベル、”果”は7級で小学校中学年レベルの四字熟語となります。

剛毅果断のまとめ

「剛毅果断」は、意志が強く決断力があるという意味の四字熟語です。自分の意志をしっかり持っていて、物事を思い切って行動したり出来るそんな性格の人に使います。一般的にはそんな豪快な男性に対して使いますが、最近は男女平等の観点からも女性に使っても問題がないでしょう。

剛毅果断に前に進んでいく男性
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