天魔外道(てんまげどう)
人には一人一人それぞれの考え方があり、信じるものも違います。それは昔も今も同じだと思います。昔は多くの宗教や教えがあり、その中に仏教というものがあります。仏教はインドの釈迦を開祖とする宗教であり、苦の輪廻から解脱することを目指すという教義であったと言われています。そんな仏教を信仰しないものは天魔外道と言われることがあったと言われています。今回はそんな天魔外道という四字熟語について見ていきたい思います。
天魔外道の意味
天魔外道の意味は以下の通りです。
・仏教以外の教えを信仰すること。
・仏道から外れた教えのこと。
天魔外道は、仏教ではない教えのことを表すために使うことができます。仏教以外のことを邪教と言われることも多かったため、邪教を表す言葉としても天魔外道は使われることが多いので覚えておけるといいと思います。
天魔外道の由来・出典
天魔外道の「天魔」は仏道修行を妨げている悪をなすものを表しており、「外道」は仏教以外の教えのことを表しています。これらの言葉を組み合わせて天魔外道という四字熟語が成り立っています。
天魔外道の類義語・同義語
「天魔外道」の類義語には、「煩悩外道」「疑心暗鬼」「杯中蛇影」などが挙げられます。
天魔外道の使い方・例文
例文1.天魔外道の言うことに耳を傾けてはいけない。
例文2.仏教徒なのにも関わらず、仏教の教えに反する彼は天魔外道と言われている。
例文3.天魔外道のような邪教を信仰するものはこの国には入れない。
例文4.天魔外道の言うことを信じてしまい、仏教徒にはあるまじき行為に及んでしまう。
例文5.仏教を信仰していないだけで天魔外道と言われ、蔑まれる。
このように天魔外道は、仏教以外の教えを信仰するさまを表す際に用いられます。
天魔外道の会話例
だって人それぞれ考えることは異なるもの。
これは、仏教以外の宗教を信仰している二人の会話です。
天魔外道の豆知識
仏教の教えこそが正しいと考えていた人の中には、それ以外の宗教を信仰する人は間違っていると思っていた人もいると思います。特に仏道に背くような行いをしているものがいれば当然、天魔外道と感じることもあったに違いないです。それは自分は仏教の教えこそが正しいと思い、教えに従って生きているからです。
天魔外道の難易度
天魔外道の漢字の難易度は、「天」は小学1年生程度、「魔」は漢検3級程度、「外」は小学2年生程度、「道」は小学2年生程度です。
天魔外道のまとめ
人それぞれ信じるものが違うように、考え方も異なります。なので話し合いをすれば、当然意見が分かれることもあると思います。ですが、意見が違っても話しを纏めなければならないこともあると思います。そんなときには、落とし所を見つけることが必要です。そのためには、相手が何に賛成していて何が不満であるのかを知ることも大切です。確かにお互いの意見を反映できるような案を思いつくことができたらよいと思います。しかし、意見が分かれた場合お互いが納得できるということは難しいことが多いので話しの纏め方を普段から考えておけるといいと思います。