【適材適所(てきざいてきしょ)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

適材適所(てきざいてきしょ)

「適材適所」は仕事の人事からスポーツにおける選手のポジション割り振りなど、実に幅広く使用される言葉の一つです。他にも、料理や部品・工具配置などでも最近は使われ、今やどんな分野でも欠かす事が出来ない言葉といっても過言ではありません。一番しっくり来るのは人員配置でしょうが、そんな「適材適所」について調べてみました。

適材適所の意味

「適材適所」の意味は以下の通りです。
・能力や性質に合わせて人に地位や任務に与える事。能力や特性に応じた地位や仕事に就かせる。
・その人の能力などを評価した上で才能や経験をいかせる職場や現場に割り振る。
「適材適所」は基本的には仕事における人事などで、よく使われる言葉です。個性溢れる人材をどこの職場にそれぞれ配置するかという考えで、云わば配置する側の力量も試されます。元々は建築現場で使われていた言葉で、”適材”の”材”は”木材”から取られた名残とされています。一方、現実には「適材適所」となる事はなかなか少なく、人事担当者がその場の調整として人員配置するのが実情でしょう。また、近年は仕事以外にもサッカーなどの球技や団体競技における選手のポジション、料理や部屋片付けなどでも「適材適所」という言葉が使われる傾向が高まっています。

適材適所の由来・出典

「適材適所」の由来は厳密には不明ですが、意味で解説したように日本家屋などの建築現場が発祥という説が有力です。よって、日本発祥の言葉で”木材”の使い分けから誕生したと言われています。文献としては、小説家・生方敏郎の「明治大正見聞史」(1926年)に文言が残されています。

適材適所の類義語・同義語

「適材適所」の類義語には、「量才録用」「適才適処」「適所適材」などが挙げられます。

適材適所の使い方・例文

例文1.内閣の大臣人事が適材適所だったとは、お友達と派閥重視の姿勢からも到底思えない。
例文2.サッカーではディフェンス側の選手がチームのまとめ役となるのはよくある適材適所なパターンだ。
例文3.中小企業では人材を適材適所する余裕はなく、臨機応変に対応するのが精一杯だ。
例文4.適材適所の見合った環境で働けているなら、サラリーマンとしてこんなに幸せな事はない。
例文5.適材適所は個性や能力を重視するようだが、そもそも黙って働く人材を求めているのであまりにも詭弁に見えてならない。
「適材適所」を斜めから解釈した例文となります。

適材適所の会話例

男性
この職場に来て、もう2年ぐらい経った?
女性
約2年ぐらいですね!
男性
早いものだね。もう仕事にも慣れたでしょう。
女性
はい。人事の適材適所には感謝しています。私にはこの仕事が合っているので、毎日が充実しています。

職場で働く女性が、現在の仕事は合っているので人事の「適材適所」に感謝するという会話です。

適材適所の豆知識

「適材適所」は会社や職場で使われる事が多いですが、この様な仕事に関係する四字熟語は他にも「人海戦術」「速戦即決」「責任転嫁」「東奔西走」「面目躍如」などがあります。他にも多数ありますが、これらは特に仕事中に日常的に使用される事が多いので、覚えておくと良いでしょう。

適材適所の難易度

「適材適所」は漢字検定6級から8級相当の文字組み合わせで、”適”は6級で小学校高学年レベル、”材”と”所”は7級と8級で小学校中学年レベルの四字熟語となります。

適材適所のまとめ

「適材適所」は主に会社の人事が使う言葉で、その人の能力や適性に応じた地位や仕事に就かせる事です。一般的なのは、新規採用や中途採用をした人に経験や才能をいかせる職場に配属させるのが「適材適所」ですが、一方で現実としてはなかなか双方の思惑が一致せずに難しいのも事実です。

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