【一意攻苦(いちいこうく)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

一意攻苦(いちいこうく)

研究者や受験生など日夜努力を重ねる人に、ピッタリの四字熟語が今回の「一意攻苦」となります。一般的にはあまり日常会話などに使用されないので知らない人も多いですが、この様な努力や勤勉系の言葉は覚えて損はないですし、サラッと使えると評価が上がるのではないでしょうか。それでは、詳しい解説となります。

一意攻苦の意味

「一意攻苦」の意味は以下の通りです。
・苦労をしながら努力する。心を打ち込み苦しんでも考える。
・心身を苦しめるほどひたすら努力する。
多少努力の程度はありますが、要するに必死になって努力を重ねる事が「一意攻苦」です。”一意”には、「一つの事に心を集中する」「いちず」「ひたすら」となり、”攻苦”には「苦難と戦う」「苦しい境遇でも戦う」となり、二つを合わせると上記の様な意味となります。よって、受験生など日々勉学に努力をしたり、或いはスポーツや仕事に明け暮れる人を的確に表現する四字熟語となります。

一意攻苦の由来・出典

「一意攻苦」の由来は、明治時代の漢学者・菊池三渓の著書「本朝虞初新誌」に記された一文となります。

一意攻苦の類義語・同義語

「一意攻苦」の類義語には、「一心不乱」「一意専心」「一生懸命」などが挙げられます。

一意攻苦の使い方・例文

例文1.母子家庭の友人は、授業だけでなく放課後は図書館で一意攻苦になるほど勉強を重ねて、無事に有名な国立大学に合格した。
例文2.大企業に就職出来ても、その後は一意攻苦にならなければ、出世どころか僻地に出向されてしまう。
例文3.我が家は食べ放題店だけでは、家族全員が団結して一意攻苦になるほど制限時間内に食べまくる。
例文4.テレビで活躍するおバカタレントも、その裏では一意攻苦になっていると思ってしまうと、素直に笑えない。
例文5.大人になってから努力の有り難さを痛感したが、もう遅い。出来る事なら子供時代に戻って一意攻苦になるほど勉強をしたいと切に願う。
おバカキャラを演じているだけで、実は頭のいい人なんてたくさんいますよね。

一意攻苦の会話例

男性
昼休みも勉強しているんだね。偉い。そう言うの四字熟語であったよね。えーと?
女性
一生懸命ですよ!
男性
もっとカッコいいのが…、そうだ、一意攻苦だよ。
女性
その言葉初めて知りました。常識知らずで、試験に受かる気がしなくなりました。

受験は苦しいと思いますが、限界まで頑張ってください。

一意攻苦の豆知識

四字熟語では、「一意攻苦」など最初の文字が「一」となるのが最も多く、「唯一無二」などまで含めるとその数は約500にもなります。「一意攻苦」と同義扱いでも、「一心不乱」「一意専心」「一生懸命」など多数あります。その理由として、由来を辿ると古代中国に行きつき、宗教用語として精神面を大事にする文化が脈々と息づいていたから、この様な言葉が多く誕生したのです。

一意攻苦の難易度

「一意攻苦」は漢字検定4級相当で、中学1年~2年レベルの容易な難易度となります。

一意攻苦のまとめ

「一意攻苦」は、必死に努力をする、心を打ち込んで努力する等の意味を持つ四字熟語です。漢検レベル4級なので容易な言葉ですが、「一心不乱」「一意専心」など類似の言葉が数多くあり、混乱や勘違いしやすいので注意をして下さい。

一意攻苦に岩を転がす人
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