一意専心(いちいせんしん)
誰もが集中して、時間を忘れて何か物事に取り組んだことがありますよね。読書好きな人はひたすら読書に耽ったり、スポーツが好きな人は、ひたすら練習に取り組める。そのような時に使う言葉が「一意専心」です。今回は「一意専心」の意味、由来、使い方などを交え、解説していきます。
一意専心の意味
「一意専心」とは、「周囲の事を気にせずに深く集中する事」です。「一意」は「一途に気持ちを向けること」、「専心」は「一つに集中する事」を指しています。
一意専心の由来・出典
「一意専心」の由来は、二つあるとされています。一つ目は、中国の書物にある「管子」です。その中の一文を解釈し「一つの事に集中できれば感覚が鋭くなる」となり「一意専心」を表します。
二つ目は、囲碁の世界で、ある二人の弟子が学ぼうとした際に一人は真剣に話を聞き、もう一人はどこか遠くを眺めていました。
すると、話を真剣に聞いていた方はグングン上達し、もう一方は囲碁を理解できなかったということから、一心に集中する事の大切さを説き「一意専心」となったとされています。
一意専心の類義語・同義語
「一意専心」の類義語として、「一心不乱」、「遮二無二」などが挙げられます。
一意専心の使い方・例文
例文1.テスト勉強に一意専心したら、テストで満点が取れた。
例文2.彼は走り始めると一意専心でどこまでも走れる。
例文3.彼女は絵を描き始めると一意専心になる。
例文4.一意専心の気持ちで資料作成していたら、夜中になっていた。
例文5.一意専心の気持ちがあれば、なんでも成し遂げられる。
何においても一意専心になる事は大事な事ですね。
一意専心の会話例
座右の銘としてもとても良い言葉だと思います。
一意専心の豆知識
「一意専心」に似ている言葉で「一心不乱」があります。意味合いは似ていますが、「一心不乱」は「覚悟をもって邁進し挑む」ことなので、少し意味が違いますね。
一意専心の難易度
「一意専心」は漢字も意味も簡単なことから、一般的には漢字検定5級レベルの四字熟語です。
一意専心のまとめ
「一意専心」何かを成し遂げる時にはとってとても大切な言葉です！仕事・勉強・スポーツさまざまな分野に共通する精神だと思いますので、座右の銘をまだ決めていない方は一つの候補にしてみてはいかがでしょうか。
