【大悟徹底(たいごてってい)】の意味と例文と使い方

大悟徹底(たいごてってい)

「大悟徹底」の”大悟”は、現在の日本では名前で使われる印象ですが、実は元々は仏教用語だったようです。この様な事は学ばないと分からないので、四字熟語の大変興味深いところでもあります。他にも名前では、女の子なら”風花”と付ける子も多いですが、これも元は「雪月風花」ではないかと推測できます。この流れから「純真無垢」は”純”や”純真”となります。閑話休題、では「大悟徹底」について調べてみました。

大悟徹底の意味

「大悟徹底」の意味は以下の通りです。
・心の迷いを断ち切り煩悩を捨てる。煩悩を離れて悟りきる。
・仏教用語で、悟りきり絶対の真理と一対になる。
・欲望である煩悩を捨てて真理を体得する。
「大悟徹底」は仏教用語で、悟りきるや悟る事であり、要するに「悟りを開く事」です。「悟りを開く事」は、仏教の心理を会得するとされ、欲望といった煩悩を脱するものです。具体的には瞑想したりお経を読んだり、人によっては物を処分したり、禁酒禁煙というパターンもありますが、この様な行為行動が悟りを開きます。”大悟”は「大いに悟る」「はっきり理解する」「悟りを開く」、”徹底”は「一貫している」「すみずみまで行き届く」となります。また実際に使用する際には、「大悟徹底の境地」が有名です。

大悟徹底の由来・出典

「大悟徹底」の由来は、中国南宋時代の臨済宗の僧・無門慧開による仏教書「無門関」の「二」となります。

大悟徹底の類義語・同義語

「大悟徹底」の類義語には、「廓然大悟」「恍然大悟」などが挙げられます。

大悟徹底の使い方・例文

例文1.京都の有名寺院をいくつも回り、大悟徹底な心境を手に入れた気がする。
例文2.毎朝新聞配達をして夕方からは飲食店でバイトという生活を人は大変や面倒と言うが、夢中で働けて自己を高められお金も溜まるという大悟徹底の一つにしか私は思えない。
例文3.交通事故で入院していた時は、三途の川を渡りかけ大悟徹底の悟りも何度も開いた。
例文4.仕事を失敗して借金苦に陥ったところで、やっと大悟徹底の境地に達して、物欲や食欲の煩悩を捨てられた。
例文5.日本は仏教国なのに、その代表である政治家は欲望だらけで大悟徹底の真理を未だに学ぶ事はできていない。
悟りを開いた人達と未だに開けない政治家といった例文になります。

大悟徹底の会話例

男性
今度の旅行はどこに行く?
女性
それはコロナが心配だけど、京都でしょう。京都で大悟徹底になって悟りを開くって、約束していたでしょう!
男性
そうだね。京都に決定。
女性
祇園に金閣寺、嵐山にも行こうね!

恋人同士が京都に旅行に行こうとする会話で盛り上がっています。

大悟徹底の豆知識

「大悟徹底」は煩悩を捨てるという意味ですが、そもそも煩悩とは108種類と言われています。大晦日に除夜の鐘を108回突くのも、煩悩の数だからです。煩悩が何かというと、人間の五感に心を合わせた”六根”、善悪平、前世今世来世といった考えから108の煩悩となります。因みにこれらは仏教思想で、キリスト教で煩悩に近いのは、傲慢・嫉妬・憤怒・怠慢・強欲・暴食・色欲の7つの大罪です。

大悟徹底の難易度

「大悟徹底」は漢字検定準2級から10級相当の文字組み合わせで、”徹”は準2級で高校レベル、”悟”は3級で中学卒業レベル、”底”は7級で小学校中学年レベル、”大”は10級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

大悟徹底のまとめ

「大悟徹底」は、仏教用語の悟りを開くという意味で、心の迷いを断ち切り煩悩を捨てるや悟りきり仏教の真理と一対になるとなります。そして悟りとは解釈も難しいですが、煩悩を捨てて永遠の心理を会得する事です。

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