【雪月風花(せつげつふうか)】の意味と例文と使い方

雪月風花(せつげつふうか)

「雪月風花」とは「四季折々の美しい景観や自然美が溢れる風景」といった言葉です。要するに、季節やその土地ならではの自然美なら如何様にも使えますし、感想や感覚めいたところもあるので、何か一つでこれだと説明するのは逆に難しくなります。それでも敢えて説明するなら、美しい自然を際立たせる為に「付け足す言葉」といった感じでしょうか。そんな「雪月風花」の解説をさせて頂きます。

雪月風花の意味

「雪月風花」の意味は以下の通りです。
・四季折々の美しい自然の景色。
・冬の雪、秋の月、夏の風、春の花から四季毎の美しい自然の景観や風景。
・美しい自然を見ながら、詩や歌を作る風流な嗜みや生活の事。
・逆さにした「風花雪月」とも言い同義。
雪・月・風・花と四季を象徴する言葉を合わせたのが「雪月風花」です。冬である”雪”から始めるのが珍しく、次に秋の”月”、夏の”風”、春の”花”となり、通常は春から始めるものを敢えて逆からにしています。また、そんな美しい自然を見ると想像性が豊かになり閃くものがあるのか、詩や歌などの風流な嗜みの事でもあります。因みに「雪月風花」から”風”を除いた「雪月花」も、同様に美しい四季を表現した言葉となります。ですから、「雪月風花」や「雪月花」とは、美しい自然に感動したり、或いは一緒に生活をしたり、又はそんな自然に寄り添って詩歌を楽しんだりするといった全般についてです。使い方としては、「雪月風花を楽しむ」「雪月風花を感じる」「雪月風花に心がときめく」といった風になります。

雪月風花の由来・出典

「雪月風花」の由来は残念ながら不明です。文献としては、”雪月”は平安時代の陰陽師・安倍晴明の幻の書とされる「簠簋内伝」(14世紀後半頃)、”風花”は俳諧「犬子集」(1633年)などに文言が記されています。

雪月風花の類義語・同義語

「雪月風花」の類義語には、「花鳥風月」「春花秋月」などが挙げられます。

雪月風花の使い方・例文

例文1.京都を訪れて雪月風花を感じながら酒を飲むという妄想を、コロナ禍なので日々抱くしか出来ずやりきれない。
例文2.春になれば花見をして雪月風花を満喫できると思ったいたのに、政府からまるで戦時下のような規制が出され心苦しい。
例文3.電車に揺られ窓から流れる雪月風花な景色を感じ取ったら、先物取引やトルコ円の暴落で生じた損失も一時だけ忘れられた。
例文4.まるで雪月風花のような美しい光景が広がる夢を見た時に限って、前日は飲みすぎたのかお漏らしをして妻から蹴っ飛ばされる。
例文5.四季折々な雪月風花の中でも、白銀の世界ほど自分を惹きつけるものはなく、きっと孤独な性格だから思わず共感するのだろう。
美しい自然について「雪月風花」を使った例文です。

雪月風花の会話例

男性
どうも最近は憂鬱気味だなー。
女性
とんかつでも食べて元気出しなよ。
男性
そうだね。とんかつは大好物だよ。でも、お気に入りの店が先月つぶれたんだった…。
女性
じゃあ、私とドライブに出掛けて、雪月風花な景色でも見て、気持ちをスカッとさせようよ。

元気がない彼氏を励まそうとする彼女との会話やり取りです。

雪月風花の豆知識

「雪月風花」から”季節”に関する四字熟語は、一年中や四季折々など四季の事の「春夏秋冬」、厳冬の季節に友となる松竹梅や梅竹水仙の「歳寒三友」、霜が降りる冬の季節が到来する「露往霜来」、初秋の涼しさに灯りの下で読書をする「新涼灯火」などがあります。

雪月風花の難易度

「雪月風花」は漢字検定9級から10級相当の文字組み合わせで、”雪”と”風”は9級、”月”と”花”は10級でそれぞれ小学校低学年レベルの四字熟語となります。

雪月風花のまとめ

「雪月風花」は冬の雪、秋の月、夏の風、春の花から季節の美しさや自然美などを意味する言葉です。よって、「花鳥風月」のように様々な季節毎の自然に対する総称として使われます。ですから「雪月風花」と使うだけで趣があり、まるで圧倒されるような景観となります。

雪月風花を表す画。
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