【君子三楽(くんしのさんらく)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

君子三楽(くんしのさんらく)


結婚式などのスピーチでは、数々の有名な四字熟語が何かと使われますが、今回の「君子三楽」もそんんな様相を兼ね備えたものです。個人的には、あまりスピーチで使用されていない穴場の四字熟語を探している人にお勧めできる言葉だと思っています。偉大な人物である君子に喩えて、上司など目上の人に使用できるのも見逃せません。それでは、「君子三楽」の解説となります。

君子三楽の意味


「君子三楽」の意味は以下の通りです。
・優れた人や人格者が持つ三つの楽しみは、家族が無事で健康、天や人に恥じない、天下の英才を教育する事。
・”君子”は人格者や学識ある人。”三楽”は三つの楽しみで、家族全員が平和で健康、正しい心を持って正しく生活する、優れた才能を持つ人をきちんと教育するで、これが人格者の三つの楽しみ。
・「君子の三楽」も同義。
「君子三楽」は、人格者や優れた人を意味する”君子”の人生における三つの楽しみです。一つ目は、両親や兄弟など家族全員が無事で健康。二つ目は、天や人に恥じない行動をする事で、要は正しい心をもち正しい行動をするです。最後の三つ目は、天下の英才を教育となり、才能ある人(若者)を見つけて正しい教育を受けさせる事です。以上三つが、人格者たる人物の楽しみとなります。

君子三楽の由来・出典


「君子三楽」の由来は、中国戦国時代の哲学者・孟子による「尽心上」に記された一文となります。

君子三楽の類義語・同義語


「君子三楽」の類義語は厳密にはありません。意味は違うが言葉として似ているものは、「君子三戒」「君子万年」「君子不器」などが挙げられます。

君子三楽の使い方・例文


例文1.君子三楽を目指して、まずは自分がしっかり健康で正しい気持ちを持って頑張ろうと思った。
例文2.何をおいても自分自身が偉大な人格者になるのが、君子三楽の境地に達する秘訣だ。
例文3.君子三楽を分かってはいるが、まずは目の前のお酒に溺れてしまう自分がいる。
例文4.妻と私の共通の願いは、君子三楽となるような生活を手にする事である。
例文5.現実的には君子三楽の一つでも叶えば、充実した人生を送ったと胸を張れる。
君子三楽の天下の英才を教育することは一番難しそうですね。

君子三楽の会話例

 



 

男性

朝までカラオケなんて何年振りで、その日は一日ぐったりでした。

 



 

女性

私も一緒。でも、こんな自堕落な生活を送っていいのかなーと、思う時もあって。

 



 

男性

世の中にはきちんとした人も多いからね。

 



 

女性

まあ私たちは、君子三楽の楽しみを一生理解出来ないタイプかもね。


家族には無事で健康でいてほしいです。

君子三楽の豆知識


「君子三楽」と同じように”君子”を用いた四字熟語は、先ほど紹介した様に数多くあります。「君子三戒」は、少年期の色好く、壮年期の闘争、老年期の物欲を抑えるのが人格者という意味で、「君子万年」は人格者は長生きとなります。最も有名とされる「聖人君子」は最高の人格者で、その類語が「聖人賢者」です。また、「君子不器」は人格者ほど不器用と誤解しやすいですが、正確には人格者ほど何でもこなす才能があるという意味です。

君子三楽の難易度


「君子三楽」は漢字検定8級から10級相当で、小学校中・低学年レベルの容易な四字熟語となります。

君子三楽のまとめ


「君子三楽」は人格者”君子”の三つの楽しみで、家族全員の健康と平和、正しい心を持った正しい生活、才能ある人物の教育の事です。そこからこの三つを満たせば、充実した人生を送った事になるとも解釈できます。

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