【一視同仁(いっしどうじん)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

一視同仁(いっしどうじん)

皆さんは人と接するとき、態度や話し方などを変えることはありますか。友人や家族と話す際は、言葉使いなどあまり気をつけることがないかもしれませんが、先生や取引先、目上の人などには、敬語を使ったりすることもあると思います。誰にでも平等に接するということは、難しいことです。そんな誰にでも平等に接する人を表す言葉として一視同仁という四字熟語があります。今回は、そんな一視同仁について意味などを見てきたいと思います。
人は、一人一人性格も違えば考え方も違います。

一視同仁の意味

一視同仁の意味は以下の通りです。
・差別なく、平等に人を見ること。
・贔屓することなく、すべての人を一様に見て愛すること。
一視同仁は、人に対して使われる言葉で、平等にみることはよいことであるという考えのもと使われることが多いです。だれにでも優しく隔てなく接することが、誰か特定の人を大切にしていないといったニュアンスで捉えられることはほとんどないです。

一視同仁の由来・出典

一視同仁は、中国の思想家である韓愈(かんゆ)が記した原人にあると言われています。また、「一視」は同じようにみること、「同仁」は同じように愛することを意味します。これらの言葉を組み合わせて一視同仁という言葉が成り立っています。

一視同仁の類義語・同義語

「一視同仁」の類義語には、「公平無私」「公明正大」「怨親平等」などが挙げられます。

一視同仁の使い方・例文

例文1.誰に対しても平等に接することができる彼は、一視同仁であると言えるだろう。
例文2.評価をするときには、どちらも贔屓することなく平等に考える一視同仁の気持ちが大事である。
例文3.あの教師は、気に入った生徒や成績が優秀な生徒には手厚く指導をするが、それ以外の生徒にはあまり熱心ではない。教師は一視同仁に生徒をみるべきである。
例文4.彼は、今まで関わってきた人には、自分に対して不利益を被る人にでも優しく思いやりを持って接することができる。
例文5.一視同仁、人に物事を教えるという指導者として、平等に接することが大切だ。
このように一視同仁は、優しく愛をもって接することができる人に使われる言葉です。

一視同仁の会話例

男性
最近、子供をスイミングスクールに通わせはじめたんだけどね。どうも先生が生徒を平等に見てくれないらしくてね。
女性
そうなの。それはとても困ったわね。どうしようと思っているのかしら。
男性
子供はクラスが上がれば、先生も変わるから今のままで大丈夫とは言っているから少し様子を見ようと思っているよ。
女性
そうなのね。先生など指導者は、一視同仁に生徒を見てほしいわよね。

これは、スイミングスクールの先生について話している様子です。

一視同仁の豆知識

一視同仁という言葉は由来でも説明した通り、昔から存在する言葉です。昔にも、一視同仁であると言われる人が変わらずいたということがわかります。今日では、あまり使われる機会がない四字熟語かもしれませんが、意味は覚えておくとふとしたときに役に立つと思います。

一視同仁の難易度

一視同仁の漢字の難易度は、「一」は小学1年生程度、「視」は小学6年生程度、「同」は小学2年生程度、「仁」は小学6年生程度になります。全体的に簡単な漢字ではありますが、漢字から意味を推測するのは難しいと思うので、しっかり覚えておくといいと思います。

一視同仁のまとめ

多くの人がいれば、好き嫌いもありますし、性格が合う合わないということもあります。誰にも隔てなく、接することはとても難しいことだと思います。だからこそそんな人がいたときには、一視同仁という言葉を使うことができます。なので覚えておくといいと思います。

一視同仁で平等に見る事を意識する
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