【邪知暴虐(じゃちぼうぎゃく)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

邪知暴虐(じゃちぼうぎゃく)

「邪知暴虐」とは「悪知恵を働かせ横暴や乱暴で人々を苦しめる事」です。ヤクザやならず者などの暴力行為もあれば悪政による生活を苦しめる事でもあり、要するに庶民の敵が「邪知暴虐」ともなります。それでは良い事には知恵が使えない「邪知暴虐」の解説となります。

邪知暴虐の意味

「邪知暴虐」の意味は以下の通りです。
 ・悪い事に知識が働き、乱暴な行動で人々を苦しめる。
 ・悪事や乱暴といったむごい事で人を苦しめる。
 ・「邪智暴虐」とも書く。
”邪知”は「悪事に働く知恵」「悪知恵」、”暴虐”は「むごい事で人を苦しめる」で、悪知恵による痛ましい事や残忍な事で人を苦しめるのが「邪知暴虐」です。単に苦しめるのではなく、残忍さであったり悪知恵によるのが大きな特徴で、それぐらい極悪非道な人物による悍ましい行為なのです。具体的には暴虐=暴力とも言えるので、暴力的な行為で相手をとことん苦しめるとも解釈できます。また、暴虐=道徳に背くや圧政ともなるので、権力を行使して暴力以外の非人道的な行為で苦しめるともなります。要するに暴力にしろそれ以外にしろ、悪事で人々にとことん苦痛を与えています。

邪知暴虐の由来・出典

「邪知暴虐」の由来は残念ながら不明です。文言が記されている歴史的な文献なども分かっていません。

邪知暴虐の類義語・同義語

「邪知暴虐」の類義語は残念ながらありませんが、比較的に近いのが「暴力主義」「跳梁跋扈」「強権政治」「暗黒政治」「誹謗中傷」「野蛮行為」などが挙げられます。

邪知暴虐の使い方・例文

例文1.血税を好き勝手に使える総理や官邸に議員は、邪知暴虐をしている自覚がまったくないから幸せである。
例文2.まるで五輪を開催する為だけに議員を目指したように、強行する為には邪知暴虐でどんどん進めていくのだから、なぜその行動力を真っ当な使い方で役立たせられないのか不思議でならない。
例文3.どの職場や学校にも、邪知暴虐で横暴な者は存在する。
例文4.犯罪件数が低下していると関係者が喜んでいるが、その分でネット犯罪や掲示板やSNSの誹謗中傷は増えているのだから、邪知暴虐で苦しむ人は相対的に増えていると思える。
例文5.未成年にスマホを渡した結果、SNSでの邪知暴虐による被害が増えているのは間違いない。
乱暴な行為などで「邪知暴虐」を使った例文となります。

邪知暴虐の会話例

男性
コンビニの隣にある居酒屋が閉店してたよ。
女性
うそ…、本当に。あの店の魚料理が好きだったのに…。
男性
この前訪れた時は、御主人が補助金の支払いがないって嘆いていたけど、そこに時短や酒禁止が大きく影響したんだろうね。
女性
本当にこの国は弱い者いじめが大好きで邪知暴虐に長けているほど出世するという狂ったシステムね。巻き込まれる庶民は堪ったものじゃない。

近所にあるお気に入りの居酒屋が閉店したという会話です。

邪知暴虐の豆知識

「邪知暴虐」から”知恵”に関する四字熟語は、悪知恵や悪巧みの喩え「奸智術数」、心が曲がっていて悪巧みが働き人に媚び諂う「奸佞邪知」、愚か者でも時には役立つ知恵を発揮する「愚者一得」、筋道を立てれば知恵は生まれてくる「思索生知」、優れた知恵者ほどその知恵をひけらかさないで無知に見せる「大智不智」などがあります。

邪知暴虐の難易度

「邪知暴虐」は漢字検定3級から9級相当の文字組み合わせで、”邪”と”虐”は3級で中学卒業レベル、”暴”は6級で小学校高学年レベル、”知”は9級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

邪知暴虐のまとめ

「邪知暴虐」は悪者や悪人を表す言葉で、悪い事には知識が働き乱暴などで人々を苦しめる事です。直接的な暴力行為もあれば、権力を使って庶民を苦しめるのも同様です。どんな手段にしろ人々に苦痛を与えてのさばる悪人を「邪知暴虐」と言います。

邪知暴虐な行動をした人が拘束されている画像
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