雲水行脚(うんすいあんぎゃ)
昔は、各地を転々として巡ることは修行として考えられていたことがあります。なぜなら、旅というのは過酷であり、それは可愛い子には旅をさせよということわざからもわかると思います。このように各地を巡る修行を表す言葉として雲水行脚という四字熟語があります。今回は、そんな雲水行脚について意味や豆知識などを交えて説明していきたいと思います。
雲水行脚の意味
雲水行脚の意味は以下の通りです。
・僧侶が各地を巡りながら修行をすること。
・行き先を決めずに旅をすること。
雲水行脚は、各地を転々として旅をする様子を表すことができる四字熟語です。旅する様子を表すにもってこいの言葉なので覚えておくといいと思います。
雲水行脚の由来・出典
雲水行脚の「雲水」は雲と水が流れていく様子を表しており、「行脚」は僧が各地を巡り修行することを表します。これらの言葉を組み合わせて雲水行脚という四字熟語が成り立っています。
雲水行脚の類義語・同義語
「雲水行脚」の類義語には、「雲水不住」「一所不住」「聖地巡礼」などが挙げられます。
雲水行脚の使い方・例文
例文1.その出家下お坊さんは雲水行脚と、各地を転々としている。
例文2.人生で一度でいいから雲水行脚と世界各地を巡り、多くの文化に触れてみたいものだ。
例文3.雲水行脚から帰ってきた僧は、出発したときとは比べ物にならないほどに人格に磨きがかかっていた。
例文4.雲水行脚と旅をする中で、多くの現地民と出合い交流を深める。
例文5.雲水行脚したばかりに、トラブルに巻き込まれてしまい途方に暮れる。
このように雲水行脚は、僧侶が各地を巡りながら修行をすることや行く先もなく旅をするさまを表すのに用いられます。
雲水行脚の会話例
これは、学生時代の何が一番印象に残っているのか話している様子です。
雲水行脚の豆知識
昔は、僧が諸国を巡って修行するさまを表す言葉でしたが、今日では転じて行方を決めずに旅をすることを表す言葉でもあります。使われるシチュエーションも様々なので文脈から意味を判断できるように知っておけるといいと思います。
雲水行脚の難易度
雲水行脚の漢字の難易度は、「雲」は小学2年生程度、「水」は小学1年生程度、「行」は小学2年生程度、「脚」は漢検4級程度です。
雲水行脚のまとめ
雲水行脚という四字熟語は、昔使われていた言葉であること、昔は交通の便が整っていなかったこと、もともとは僧が修行するさまを表す言葉であったことから徒歩で旅することを指すことが多いです。覚えておけるといいと思います。