【金城鉄壁(きんじょうてっぺき)】の意味と例文と使い方

金城鉄壁(きんじょうてっぺき)

一見すると金のお城に鉄の壁となり、豪華で頑丈なお城を想像しませんか? 私などはそこから、裕福な人の豪邸などの喩えではないかと思ったのですが、実は見当違いなようです。 それでは「金城鉄壁」とはどの様な意味合いなのか、詳しい解説に入らせて頂きます。

金城鉄壁の意味

「金城鉄壁」の意味は以下の通りです。
・非常に守りが堅い。守りが堅い城。
・守りが堅く付け入る隙がない喩え。守りが堅く、攻め落とす事が出来ない城の事。
”金城”は「金で造った城」、金で造った城から「守りが堅い城」、”鉄壁”は「鉄の城壁」「鉄を張った壁」となり、城は金で壁は鉄で造られた当時としては守りがとても堅い城の事です。それが転じて、現在は非常に守りが堅い、付け込む隙がない喩えとして、スポーツやビジネス分野から単純に防犯体制がしっかりしている住宅などでも用いられます。「金城鉄壁」に似ている言葉は、頑丈・バリケード・盤石・固守・パトロール・防衛・警備などで、感覚的にはかなり近いものがあります。実際の使い方としては、「金城鉄壁の守り」「金城鉄壁の堅守」「金城鉄壁を誇る」といった形があります。

金城鉄壁の由来・出典

「金城鉄壁」の由来は、中国北宗時代の詩人・徐積の詩「倪復に和す」となります。

金城鉄壁の類義語・同義語

「金城鉄壁」の類義語には、「金山鉄壁」「銀山鉄壁」「堅城鉄壁」などが挙げられます。

金城鉄壁の使い方・例文

例文1.欧州サッカーの強豪チームは、有名選手が連ねる攻撃陣に注目されるが、最も大事なのは守備陣の金城鉄壁な守りである。
例文2.貧しい我が家は盗られる物が何もなく、窓が開けっぱなしでも泥棒知らずで、これこそ究極の金城鉄壁である。
例文3.今日の営業先は担当部長が金城鉄壁を誇っているので、契約をもぎ取るのは至難の業で早くも諦めている。
例文4.大学の後輩は美人で知られるが、金城鉄壁という異名を誇り、どんなイケメン達も悉くフラれている。
例文5.詐欺師は相手の心に付け込むのが得意なので、金城鉄壁な人こそ何とかして手玉に取るのが快感だそうだ。
スポーツから仕事等で「金城鉄壁」を使った例文となります。

金城鉄壁の会話例

男性
うちもそろそろ、アレに入ろうか?
女性
アレに入るの! でも、まだ子供も小さいしいいんじゃない?
男性
…子供が小さい? ところで、何の話をしているの? 俺はセ○ムとかのホームセキュリティの事だけど。
女性
やだー。私は生命保険の事だと思った。でも、どっとも安心安全の金城鉄壁という点では同じよね。それなら、両方入る?

若い夫婦が生命保険とホームセキュリティについて会話をしています。

金城鉄壁の豆知識

スポーツの世界では守備に関して”鉄壁”という言葉が使われがちですが、その由来や発祥となるのは、「金城鉄壁」といった言葉から取られたであろうと推測できます。では、日本ではどのスポーツから使われ始めたのかは諸説ありますが、「東洋の魔女」というニックネームで1964年の東京五輪で金メダルを獲得した女子バレー日本代表が有力視されています。攻撃だけでなく守備もレベルが高く、そこから「鉄壁のディフェンス陣」と呼ばれていたのです。

金城鉄壁の難易度

「金城鉄壁」は漢字検定4級から10級相当の文字組み合わせで、”壁”は4級で中学レベル、”城”は7級、”鉄”は8級で小学校中学年レベル、”金”は10級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

金城鉄壁のまとめ

「金城鉄壁」は、非常に守備が堅く付け入る隙がないという意味です。元々は、防御力が高いお城の事でそこに攻め込むのは至難の業でした。そこから現在は守備力が高い事から、スポーツや仕事など様々な分野で喩えとして使われています。

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