無欲恬淡(むよくていたん)
誰にでも欲というものがあると思います。無欲というものは本当に興味がなかったり、心が清らかであったりしなければなかなか難しいと思います。欲がなければ、物事に執着するということもおのずと少なくなります。そんな人の様子を表す言葉として無欲恬淡という四字熟語があります。今回は、そんな無欲恬淡について意味や由来、類義語、使い方を合わせて見ていきたいと思います。
無欲恬淡の意味
無欲恬淡の意味は以下の通りです。
・欲がなく、物事に執着しないさま。
・欲ばるせずに、心が清らかでさっぱりしている様子。
無欲恬淡は、私利私欲がなく清らかな心の持ち主に対して使われる言葉です。人に対して使われるの言葉で、こだわりがないことを表すので合わせて覚えておくといいと思います。
無欲恬淡の由来・出典
無欲恬淡の「無欲」は欲がないことを表しており、「恬淡」は物事に執着しないさまを表しています。このことから無欲恬淡は、現在の意味で広く使わるようになったと考えられています。
無欲恬淡の類義語・同義語
「無欲恬淡」の類義語には、「雲烟過眼」「雲心月性」「虚静恬淡」などが挙げられます。
無欲恬淡の使い方・例文
例文1.無欲恬淡である彼は、全く執着心や欲がなく清らかな心の持ち主である。
例文2.あまり物欲がないので、知人からはよく無欲恬淡と言われる。
例文3.なんの見返りも求めずに、ボランティアを毎日しているなんて、まさに無欲恬淡である。
例文4.欲がない彼女は、セールなどが行われていても必要のない余計なものは買わない無欲恬淡な人だ。
例文5.無欲恬淡であるが故に、全く執着心がなくて物事に対してのモチベーションが保てない。
このように無欲恬淡は、欲がなく執着しない様子を表すのには最適です。
無欲恬淡の会話例
これは、欲がない人について話している様子です。
無欲恬淡の豆知識
無欲恬淡という言葉の対義語としては、貪欲吝嗇、狼貪虎視、大欲非道などがあります。無欲とは反対の貪欲であることや執着することを意味する言葉です。合わせて覚えておくといいと思います。
無欲恬淡の難易度
無欲恬淡の漢字の難易度は、「無」は小学4年生程度、「欲」は小学6年生程度、「恬」は習うことのない難しい漢字です。また、「淡」は漢検4級程度です。比較的難しい漢字が多いので書き間違えないよう注意が必要です。
無欲恬淡のまとめ
無欲恬淡であるということは人にとってとても難しいことであると思います。人は欲深い生き物なので欲しいと思っていたものが手に入ったらまた次のものがほしくなってしまうものです。だからといって欲に溺れるあまり他人を陥れるようなことがあってはいけないです。