【一騎当千(いっきとうせん)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

一騎当千(いっきとうせん)

「一騎当千」は四字熟語ですが、一部の方々にとっては大人気の美少女アニメでありパチンコ台、さらにフィギュアとして注目を集めました。今回はもちろん中国を発祥とする四字熟語「一騎当千」の解説ですが、アニメファンにも納得して頂ければ幸いです。それでは詳しい解説となります。

一騎当千の意味

「一騎当千」の意味は以下の通りです。
・すば抜けて強い勇者。誰よりも強い実力がある勇敢な人。
・一人の騎兵で敵千人を相手にできるほど強い。
・強い勇者から、学識や経験や手腕が人並み以上という喩え。
元となるのは、一人の騎兵ながら敵千人を相手に出来る強さがある事から、誰よりも強い勇者や実力者となり、人並み以上の様々な能力を持つ者の喩えとなりました。要するに、大変な実力者であり勇者で、現在で例えるならカリスマ・ヒーロー・革命者・エリート経営者・敏腕マネージャー等々の表現が合います。”一騎”は「馬に乗った一人の武者」「馬に乗った兵士一人」、”当千”は「一人で千人に匹敵」「千人に相当」となります。

一騎当千の由来・出典

「一騎当千」の由来は古代中国の歴史書「北史」の「一人当千」です。室町時代までは「一人当千」も使用されていましたが、その後は時代経過によって「一騎当千」だけ残され使用される様になりました。

一騎当千の類義語・同義語

「一騎当千」の類義語には、「一人当千」「一人当百」などが挙げられます。

一騎当千の使い方・例文

例文1.新入生の中で一番体格良い男が我がアメフト部に入部したので、いずれは一騎当千となって大活躍をしてくれるだろう。
例文2.日頃は大人しい同僚が、麻雀は一騎当千な実力の持ち主で、駅前の雀荘ではかなりの有名人で知られている。
例文3.妻に、あなたは一騎当千で誰よりも優秀で逞しいのよと煽てられた後、職安に出向くよう促された。無職生活も楽ではない。
例文4.学生時代に体育祭などで一騎当千な活躍を見せた運動部のキャプテン達も、今では単なる草臥れた中年オヤジだろう。
例文5.将来は一騎当千な男になると両親から期待をされ、塾や水泳教室などいくつもの習い事をされたが、結局はFラン大学すら中退し実家には合わす顔がなくなった。
「一騎当千」を使ったよくある例文から、やや捻くれた例文となります。

一騎当千の会話例

男性
先週のボウリング大会、盛り上がったねー。
女性
まさか、課長があんなに上手だとは知りませんでした。
男性
課長は学生時代にボウリングのプロを本気で目指していたみたいだよ。
女性
だから、あんなに凄い腕前だったんですね。あの時のボウリング場で一番ハイスコアでしたよね。仕事も出来てボウリングもプロ級で一騎当千そのもの、会社の鑑で尊敬します。

職場のボウリング大会で、課長が活躍した様を「一騎当千」と表現した部下二人の会話です。

一騎当千の豆知識

勇敢を意味する「一騎当千」以外の四字熟語は、「豪胆無比」「大胆不敵」「雄気堂堂」「勇邁卓犖」など数多くあります。反対となる臆病を意味するのは、「大寒索裘」「意気阻喪」「萎縮震慄」「戦々恐々」「大驚失色」等々、こちらも数多くあります。

一騎当千の難易度

「一騎当千」は漢字検定3級から10級相当の文字組み合わせで、”騎”は3級で中学校卒業レベル、残り三文字は小学校低学年レベルの四字熟語となります。

一騎当千のまとめ

「一騎当千」は、強い勇者や実力ある勇敢な人という意味があり、学識や経験が人並み以上という喩えで用いられる四字熟語です。仕事やスポーツなど個人の能力が試される場で、大活躍する人を称えて使うパターンが多いです。

一騎当千の力を持ったヒーロー
最新情報をチェックしよう!