【一気呵成(いっきかせい)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

一気呵成(いっきかせい)

日常で”一気”という言葉を使う事って多いですよね。仕事や勉強や家事等を早く終わらせる時は「一気にやろう」、大食いや早く食べ終わると「一気食い」、またかつてはお酒を飲む時は決まって「イッキ」(一気)という掛け声がありました。四字熟語でも「一網打尽」「急転直下」などは、”一気”という意味合いを込めて多々使われています。そんな我々に慣れ親しんでいる”一気”を使った四字熟語「一気呵成」の解説をさせて頂きます。

一気呵成の意味

「一気呵成」の意味は以下の通りです。
・休まずに一息で筆を走らせ文章を完成させる。
・中断や休みなしで物事を成し遂げる。
・仕事や作業をまるで休憩や休みなしと思えるぐらい、大変早く完成させる事。
”一気”は「ひと息」「休まないで早く」「直ちに」、”呵成”は「息を吹きかけるだけで完成」「ひと息で完成」となり、上記の様なあっという間に文章を書き上げたり作業を終わらせる事です。端的に言うなら「大急ぎで完成」となり、休憩や休息を取ったとは思えない効率の良さがあります。実際に使う場合は、「一気呵成に仕上げる」「一気呵成に終わらせる」「一気呵成にやり遂げる」といった形で、どれも通常よりも早く終わらせている意味合いとなります。

一気呵成の由来・出典

「一気呵成」の由来は、中国明時代の歴史書「詩藪」の内編「五」となります。

一気呵成の類義語・同義語

「一気呵成」の類義語には、「破竹之勢」「一瀉千里」などが挙げられます。

一気呵成の使い方・例文

例文1.根が真面目なので、仕事は締め切りより早く一気呵成に仕上げないと気がすまない性質である。
例文2.平日は何かと忙しいので、週末に一週間分の献立を一気呵成で作り上げてしまう料理名人の母。
例文3.普段は大人しいのに一度機嫌を損ねると、相手に対して一気呵成に関西弁で文句を捲し立てる。
例文4.一気呵成は単にせっかちで、気持ちに余裕がないだけだと年を取って思えてきた。
例文5.子供の頃は夏休み最終日に宿題を一気呵成になって終わらせようとするが、結局は殆どがダメで終わらず母と担任から怒られた。
仕事や料理や性格などで「一気呵成」を使った例文となります。

一気呵成の会話例

男性
ところで、昨日頼んでいた書類作りってどうなっている?
女性
もう終わっていますよ!
男性
本当に。あれだけの量を一日で終わらせたの。俺も手伝うよって声をかけたつもりだったのに。
女性
こう見えても、一気呵成に仕事を終わらせないと気が済まないんですよ。それにパソコンの文字入力は得意ですから。

職場での男女2人の会話です。女性に頼んでいた仕事が終わっていた事で、男性が大変驚いています。

一気呵成の豆知識

「一気呵成」は文章執筆や仕事を休みなくあっという間に終わらせる意味ですが、そこから転じてなのか現在は戦国時代に関する話題で使われる事も多いです。その多くは戦国時代を題材としたゲームとなりますが、それ以外でも幕末の話題でも多くなります。自論ですが、「一気呵成」には時代の転換期で武将や権力者に対して使いたくなる何かがあるのでしょう。もちろん、単純に敵陣に攻め込む際の攻勢として「一気呵成」の意味に重なる点もありますが、便利な言葉というのもあると思います。

一気呵成の難易度

「一気呵成」は漢字検定1級から10級相当の文字組み合わせで、”呵”は1級で大学一般レベル、”成”は7級で小学校中学年レベル、”一”と”気”は10級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

一気呵成のまとめ

「一気呵成」は文章をひと息で完成させたり、作業や仕事をまるで休憩なしで早く成し遂げるという意味です。それだけ短時間に終わらせる仕事で早さを強調していますが、それもあって現在は戦国時代の武将が敵を攻め入る際に特に使われる傾向があります。

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