柳暗花明(りゅうあんかめい)
「柳暗花明」とは、「春の美しい景観表す、または芸者や遊女の社会を表す」四字熟語です。春になると柳に限らず気にはたくさんの葉っぱが生い茂ってその下は影となります。その影にも一面の花が咲いているような描写が思いかぶ四字熟語です。今回はそんな「柳暗花明」を解説して行きます。
柳暗花明の意味
柳暗花明の意味は以下の通りです。
・春の美しい景観。
・柳が生い茂って花や緑に満ちた春の景色。
・芸者や遊女の社会。
柳が生い茂って影(暗)を作り、花は明るく咲き始める様子からこの四字熟語が誕生しました。寒い冬を超えて暖かくなっていくと気分も上がりますが、それと同時に沢山の花が咲き始めて春の訪れを感じます。柳はもちろん様々な木々が生い茂り影を作りますがそれもまた美しい景色です。また、このような美しい景色を表す意味が転じて「芸者や遊女の社会」と言った意味合いでも使われるようになりました。
柳暗花明の由来・出典
「柳暗花明」の出典は、中国、唐代の詩人である王維(おうい)が書いた五律である「早朝(そうちょう)」からです。
柳暗花明の類義語・同義語
「柳暗花明」の類義語には、「鳥語花香」「桃紅柳緑」などが挙げられます。どちらも春の綺麗な景色を表す四字熟語です。
柳暗花明の使い方・例文
例文1.寒い冬が終わり花が咲き誇り、まさに柳暗花明である。
例文2.柳暗花明と言わんばかりの景色が広がっている。
例文3.ひとえに柳暗花明と言ってもそれぞれの色の違った花が咲き乱れている。
例文4.柳暗花明に咲き誇る沢山の菜花を見ているだけで一日が過ぎていった。
例文5.柳暗花明に行きたいが、今日はやめておこう。
「柳暗花明」を使った例文となります。
柳暗花明の会話例
関係が危ういカップルの会話です。
柳暗花明の豆知識
「柳暗花明」を書いた王維は詩人であったが画の才能もあったそうです。しかしながら王維の書いた画は残されていないそうです。
柳暗花明の難易度
「柳暗花明」は漢字検定準2級から10級相当の文字組み合わせで、”柳”は準2級で高校在学レベル、”暗”は8級で小学3年生レベル、”花”は10級で小学1年生レベル、”明”は9級で小学2年生レベル、の四字熟語となります。
柳暗花明のまとめ
今回は春の美しい景色を表した四字熟語の「柳暗花明」の紹介でした。現代の春も桜を含めた綺麗な景色が日本中で見られますが、この四字熟語ができた当時はどんな景色が広がっていたのか想像してみるのも面白いのではないでしょうか。