【開口一番(かいこういちばん)】の意味と例文と使い方

開口一番(かいこういちばん)

「開口一番」は何かと日常で用いられる事が多い四字熟語の一つです。若い人でも、口癖の様に頻繁に使用している人も多いのではありませんか。また、楽曲・書籍・漫画などのタイトルとして使用される事も多く、それだけ馴染みがあり愛される特別な言葉となっているのでしょう。では、由来や使い方なども含めて解説をさせて頂きます。

開口一番の意味

「開口一番」の意味は以下の通りです。
・話し始める一番最初。話し始めてすぐに。口を開くや否や。
・口を開いて何か言い出すとすぐに。最初に発すると。
厳密には文字からも、口を開き最初の話題や言い出しや物言いなのでしょうが、その様な微妙な点は脇に置いて、突然突拍子もない事を言い出したり、これまでも会話をしていたが急に話題を変更したりする時に、主に話し相手が「開口一番それ言う!」的な表現として用いられます。中には本人自らが「開口一番」と発する時もありますが、大抵は自覚がないので、やはり周囲からのツッコミ的に言われたり、または文章とする場合に用いられます。

開口一番の由来・出典

「開口一番」の由来は、残念ながら不明です。文献としては、大正時代を代表する小説家・夏目漱石の「倫敦消息」(1901年)に文言が残されています。

開口一番の類義語・同義語

「開口一番」の四字熟語での類義語はありません。四字熟語以外では、「口火を切る」「冒頭」「火付け役」などが類似となります。

開口一番の使い方・例文

例文1.同窓会での久々の再会で、張り切った友人は開口一番に下ネタを披露しその場を思いっきり静まらせた。
例文2.「開口一番に言うのも何だけど…」が口癖の上司と、それを黙って聞き入れる部下5人。
例文3.夏になると、誰もが開口一番に暑いと発するものだ。
例文4.最近の若者は開口一番に意味不明な事を言うが、それを注意するとこちらが年寄り扱いされるので関わらないのが一番だ。
例文5.居酒屋で席に着いたら、開口一番にビールを注文するのが、今では常識ではないそうだ。
主に、真っ先に発する言葉として「開口一番」を使った例文となります。

開口一番の会話例

男性
しまったー。開口一番に大失言をしたよー。これで左遷、更迭、島流しは決定だー。
女性
どうしたんですか? そんなに慌てて。
男性
部長に、髪の毛の話題を振ってしまったー。俺の髪型が似合っていると言ってくれたから、俺もお返ししたら…。
女性
部長はカツラの疑いがありますからね。でも、大丈夫。心配しすぎです。

部長に失言したと慌てる同僚男性を女性がフォローする会話です。

開口一番の豆知識

「開口一番」は会話や発言に関係しているので、同様の四字熟語は「諸説紛紛」「千言万語」「談論風発」「漫語放言」などがあります。「諸説紛紛」は様々な意見が出てまとまらない、「千言万語」は沢山の言語、「談論風発」は盛んに語る、「漫語放言」は出まかせなど好き勝手言うという意味があります。

開口一番の難易度

「開口一番」は漢字検定8級から10級相当の文字組み合わせで、”開”は8級で小学校中学年、残り三文字は9級と10級で小学校低学年で習う四字熟語となります。

開口一番のまとめ

「開口一番」は、話し始めてすぐに、口を開くや否やという意味があります。要は会話になって最初に発する言葉となり、主にその場の雰囲気とは違う事を突如話し始めた際などに用いられる表現です。

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