【千言万語(せんげんばんご)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

千言万語(せんげんばんご)

「千言万語」とは「沢山の言葉、沢山の言葉を話す事」です。言葉は文字や会話という意味なので、莫大な文字や延々と会話をしているような人を指すのが「千言万語」となります。皆さんの周りにも、一日中喋っているのではと思うほど、陽気で会話好きな人っていませんか? そんな性格を煙たがる人もいますが、個人的にはその場を明るくする貴重な存在だと思います。それでは「千言万語」について解説に入らせて頂きます。

千言万語の意味

「千言万語」の意味は以下の通りです。
・非常に沢山の言葉。
・言葉を尽くして言う事。沢山の言葉を話す。多くの言葉を口にする。
・多くの言葉から、くどくど煩く言う事やあれこれ言う事。
・「せんげんまんご」とも読む。
”千言”は「非常に多くの言葉」「非常に沢山の言葉」、”万語”は「非常に多くの言葉」「非常に沢山の言葉」で、この二つは基本的にどちらも同じ意味です。”千”と”万”は数が多い事なので、そこに”言葉”や”言う”や”話す”という意味の”言”と”語”を合わせて上記のようになります。これをもう少しかみ砕くと、単にお喋り・煩い・好き勝手言う・口数が多い・べらべらといった感じになります。現代の感覚だと、仲の良い友人が久しぶりに再会すると、時間が経つのも忘れて会話に夢中になりますが、そんな様にも近いと思われます。実際の使い方としては、「千言万語を費やす」「千言万語を尽くす」といった形になります。

千言万語の由来・出典

「千言万語」の由来は、中国唐時代の詩人・鄭谷による「燕詩」となります。

千言万語の類義語・同義語

「千言万語」の類義語には、「千言万言」「千言万句」などが挙げられます。

千言万語の使い方・例文

例文1.妻から「あなたは昼間も喋ってばかりで煩いけど、寝ていても千言万語をブツブツ言っているわよ」と笑われた。
例文2.お笑い芸人の矢継ぎ早に千言万語を繰り出すトークスキルは称賛に値するが、それが面白くて笑えるかは別問題だ。
例文3.英語や中国語を聞くととても早口で言葉も多く、千言万語を相当尽くしているように思えてならない。
例文4.普段は無口なのにスポーツ観戦をすると、興奮からなのか自然と応援や罵倒がスラスラと千言万語のように出てくるので、まるで二重人格のようだと我ながらに思う。
例文5.論破が売りな有名人は、その千言万語を巧みに使いこなして能力高いと思い込んでいるようだが、言えば言うほど一言の重みは軽くなり代わりに財布だけが重くなるので、さらに敵を増やすという悪循環に陥る事は理解していないようだ。
多くの言葉という意味で「千言万語」を使った例文となります。

千言万語の会話例

男性
何聴いているの?
女性
環境音楽。今はヒーリングミュージックって言うのかな。ほら、病院とかでよく掛かっているような曲だよ。
男性
それって、退屈じゃない。もっと陽気な曲の方が良くない。ヒップホップやラップとかは聴かないの?
女性
ちょっと煩くてね。特にラップは千言万語が洪水のように溢れ出てくるでしょう。あれが苦手。

同僚男女が音楽について語っています。

千言万語の豆知識

「千言万語」から”言葉”に関する四字熟語は、思う存分に悪口を言う「悪口雑言」、文字や言葉を使わなくても意志が通じ合う「以心伝心」、一つの言葉と一つの行為「一言一行」、ほんの少しの言葉「一言半句」、旅立つ人の無事を祈る言葉「一路平安」、言葉や態度が優しく最長の人に逆らわず従う「婉娩聴従」などがあります。

千言万語の難易度

「千言万語」は漢字検定9級から10級相当の文字組み合わせで、”言”と”万”と”語”は9級、”千”は10級で全4文字が小学校低学年レベルの四字熟語となります。

千言万語のまとめ

「千言万語」は非常に多くの言葉や沢山の言葉、また、沢山の言葉を話す事でもあります。要するに、単純に沢山の文字や長時間も会話をする事であり、特に会話だと周囲は感心したり呆気に取られるほどの様です。よって、煩いやお喋り、べらべら喋るとも感覚的には近いのが「千言万語」です。

千言万語で多く話す様子。
最新情報をチェックしよう!