【針小棒大(しんしょうぼうだい)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

【針小棒大(しんしょうぼうだい)】

あなたの周りにも、物事を面白おかしくオーバーに表現する人っていませんか? そんな人にピッタリな四字熟語が「針小棒大」です。大袈裟、誇張などの意味があり、何かと使い勝手のよい言葉になっています。そんな「針小棒大」について解説させて頂きます。

針小棒大の意味

「針小棒大」の意味は以下の通りです。
・小さな事を大げさに誇張する。物事を実際よりも大袈裟に言う。
・針ほど小さいものを棒ほど大きいとする事から、大袈裟な表現の喩え。
当の本人に悪気が有るのか無いのかは関係なく、要するに物事をオーバーに言う人の事で、現代流に解釈すると「話しを盛る」のが「針小棒大」となります。話し好きな人は多かれ少なかれ、多少はこの様な傾向がありますが、度を過ぎて大袈裟な話ばかりだと周囲から「針小棒大」という評価をされてしまいます。諺では「針ほどの事を棒ほどに言う」となります。

針小棒大の由来・出典

「針小棒大」の由来は残念ながら不明です。中国ではなく日本発祥という説もありますが、詳細などは分かりません。文献としては、明治時代を代表する思想家・中江兆民の「兆民文集」などに文言が残されています。

針小棒大の類義語・同義語

「針小棒大」の類義語には、「大言壮語」「大風呂敷」などが挙げられます。

針小棒大の使い方・例文

例文1.子供頃から針小棒大で突拍子もない事ばかり豪語していた友人が、まさか大人になって政治家として成功するとは誰が予想できたのか。
例文2.初めて訪れた飲食店では、針小棒大と思えるほど料理を絶賛してお店スタッフを気持ちよくさせる。
例文3.針小棒大の才能を供えていると、お笑い芸人として成功しそうだ。
例文4.針小棒大も極めれば一種の才能であり、宗教や占い師、夜の商売などで頭角を現しそうだ。
例文5.深夜のテレビショッピングは、出演者全員が針小棒大に徹した役割を演じているのは理解しているが、思わず買ってしまう。
たしかに針小棒大は一種の才能ですね。大物の芸人は針小棒大な人が多い気がします。

針小棒大の会話例

男性
痛っ! 足をぶつけたー。だめだー。ズキズキする。骨折したかも知れない!
女性
ちょっと、大袈裟じゃない?大丈夫!?
男性
本当。熱も出てきた気がする。体が寒い、寒いよー。
女性
そういうのを針小棒大っていうんだよ。騙されないからね。

あんまり針小棒大にしすぎると信用を失いますので気を付けましょう。

針小棒大の豆知識

「針小棒大」と誤解しやすい諺「棒ほど願って針ほど叶う」は、まったく反対の意味が込められています。大きな望みに対し叶うのは僅かという意味で、そこから願いに対して実現は難しいという喩えとなります。似た意味の諺は「富士の山ほど願って蟻塚ほど叶う」で、どちらも四字熟語はありません。

針小棒大の難易度

「針小棒大」は漢字検定5級から10級相当で、小学校高学年から低学年卒業レベルの容易な四字熟語となります。

針小棒大のまとめ

「針小棒大」は、針の様に小さな物を棒の様に大きく表現する事から、大袈裟や誇張を意味する四字熟語です。現代流の解釈では「思わず話を盛ってしまう」事で、本人に悪気があるのかどうかは関係なく、些細な事を如何にも大事であったとするのが「針小棒大」です。

怪我して針小棒大なひと
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