【大言壮語(たいげんそうご)】の意味と例文と使い方

大言壮語(たいげんそうご)

「大言壮語」とは「物事を大袈裟に言ったり、大ぼらを吹く事」です。出来もしないのに、さも自分が実力が伴っているように饒舌に語るので、最初は良くても段々と胡散臭く感じ、仕舞いには嘘吐き呼ばわりされる事もあります。しかし、場合によっては面白い奴と歓迎されたり、人気者になる可能性もありますが、程々に冗談として言うぐらいならいいでしょう。常に「大言壮語」ばかり吐かれても周囲は困ってしまいますよね。そんな自分を大きく見せる性格である「大言壮語」についての解説となります。

大言壮語の意味

「大言壮語」の意味は以下の通りです。
・物事を大袈裟に言う。大ぼらを吹く事。
・出来ない事を大袈裟で大威張りに言う事。
・口先で実質以上に誇張して言う。
・口先では威勢が良いが実行が伴わない。
”大言”は「物事を誇張して言う」「偉ぶって大きく言う」「優れた言葉」、”壮語”は「意気の盛んに言う」「偉そうに大きな事を言う」で、上記のような物事をオーバーや偉そうに言ったり、或いは自身を大きく見せようとして実力以上な物言いをする事です。子供などはこのようになりがちですが、大人になっても直っていないと「大言壮語」が使われます。一方で逆に言うなら、それだけ自分の主張に自信があるとも受け取れ、引くに引けない時も「大言壮語」となります。例えば、好きな女性を前にして格好を付ける男性、仕事で無理難題を勢いから了承したりと、その時の感情から実力以上で無理だと分かっていてもプライドから動いてしまうのです。それを聞き入れる側は、「大言壮語が始まった」と冷ややかに感じるものです。そんな「大言壮語」の類似となるのは、誇張・広言・大風呂敷・出まかせ・虚勢・大口などで、実際に使う際には「大言壮語する癖」「大言壮語な話」「大言壮語が始まった」という風になります。

大言壮語の由来・出典

「大言壮語」の由来は残念ながら不明です。文献としては、近代日本を代表する小説家・森鴎外の「二人の友」(1915年)などに文言が記されています。

大言壮語の類義語・同義語

「大言壮語」の類義語には、「壮言大語」「放言高論」などが挙げられます。

大言壮語の使い方・例文

例文1.普段は大人しい公務員のような人ほど、キャバクラなどでお酒を一口飲むと威勢よく大言壮語を語るので面白いものだ。
例文2.あっという間に議員を辞めたものが、今ではテレビタレントとして政治についてさも全て御見通しのように大言壮語を吐くのだから、実に幸せな国である。
例文3.YouTubeに溢れる自称成功者の投資家ほど胡散臭い存在はないが、「100%誰でも勝てる」といった大言壮語な宣伝に騙されて商材を買わされる素人も、投資の前にカモにされている現実を受け入れ一般常識を磨くべきだ。
例文4.お笑い芸人がテレビで語る大言壮語をファンが一喜一憂する姿は、どこか虚しさを感じる。
例文5.妻から「大言壮語する癖を直した方がいいよ」と懇願され、我ながら情けなくなった。
様々な大口叩きな性格についての例文となります。

大言壮語の会話例

男性
子供の頃って、出来もしない事をさも出来るように大口を叩く友達っていなかった?
女性
あーいたね、そんな人。大人になった今はどうしているのかな?
男性
実は俺もそんな一人だったんだよ。
女性
あなたが大言壮語な性格なのは、付き合っている頃から知っていたわよ。親戚が皇室入りするなんて突拍子もない事を平気で言っていたものね。

彼氏の「大言壮語」な性格について恋人同士が会話を繰り広げています。

大言壮語の豆知識

「大言壮語」から”大袈裟”に関する四字熟語は、小さな事を処理するのに大袈裟な方法を取る喩え「牛刀割鶏」、些細な事を大袈裟に誇張して言う「針小棒大」、敵の目を誤魔化す為に真の計画を隠して大袈裟な行動をとり相手の注目を逸らす「陽動作戦」などがあります。

大言壮語の難易度

「大言壮語」は漢字検定準2級から10級相当の文字組み合わせで、”壮”は準2級で高校レベル、”言”と”語”は9級、”大”は10級でそれぞれ小学校低学年レベルの四字熟語となります。

大言壮語のまとめ

「大言壮語」は実力以上に大袈裟に物言いをする事で、何かと誇張や豪語をする性格な人の事です。その場を良くしようと冗談で「大言壮語」をする人もいれば、本人は真剣で真顔に「大言壮語」を吐く人もいます。また、単に大ぼらを吹いたり口先だけの威勢良さも「大言壮語」な性格の典型となります。

大言壮語で、大口を叩く男性。
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