三拝九拝(さんぱいきゅうはい)
日本人ってやけに何回もお辞儀をする特性がありますよね。よく聞く話ですが、海外から来られた方々は何度も頭を下げる日本人に違和感を抱くことがあるようです。しかしこれは「三拝九拝」という言葉があるように、日本人の良い習慣なのではないでしょうか。そこで今回は「三拝九拝」という四字熟語について詳しく解説していきます。
三拝九拝の意味
「三拝九拝」とは敬意や謝意を表すために、何度も頭を下げることを意味します。手紙の末尾に付け加えて、相手への敬意を示す際にも使われます。
三拝九拝の由来・出典
この言葉は、仏教で言われる「三業」に対する敬意を表素ことと、中国「清」の時代の九種類の礼拝から、「三拝九拝」という言葉ができました。
三拝九拝の類義語・同義語
「三拝九拝」の類語には「三跪九拝」や「三跪九叩」などが挙げられます。
三拝九拝の使い方・例文
例文1.彼は三拝九拝して上司への敬意を示した。
例文2.彼女の三拝九拝は実にわざとらしいが、部長はどうやらお気に召したようだ。
例文3.父は相手が上の立場であろうと三拝九拝など絶対にしない人間だ。
例文4.母は学校に来て三拝九拝して私の悪事を謝罪した。
例文5.三拝九拝のかいも虚しく、私は退学処分となった。
三拝九拝しても解決できないこともあるようです。
三拝九拝の会話例
役者でも三拝九拝するのは難しいことがわかりました。
三拝九拝の豆知識
「三拝九拝」と似た意味を持つ言葉に、「平身低頭」という四字熟語があるのですが、これもいかにも日本人らしく、シーンが想像しやすい言葉です。
三拝九拝の難易度
「三拝九拝」は漢字検定二級以下の比較的簡単な四字熟語です。
三拝九拝のまとめ
今回は、謝意や敬意を強く示すために何度も頭を下げることを意味する、「三拝九拝」という言葉について解説しました。気持ちを伝えようと何度もお辞儀するのも良いのですが、過剰に頭を下げられることを嫌う人も少なくありません。謝罪や敬意を示す際も、その人に合った方法で接することが世渡り上手への一歩ですね。