【気炎万丈(きえんばんじょう)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

気炎万丈(きえんばんじょう)

普段は大人しくても、あるスイッチが入ると豹変する様に元気や活発になる人がいますよね。例えば、自分が好きな趣味を話す時は饒舌になるのは、オタク気質な人でよくあるパターンです。それだけ趣味においては誰にも負けない熱いものがあるのでしょう。今回の「気炎万丈」はそんな意味合いで、要するに議論などでテンション高い人やそんな様を言い当てています。それでは、こちらも勢いよく「気炎万丈」の解説を始めさせて頂きます。

気炎万丈の意味

「気炎万丈」の意味は以下の通りです。
・意気盛んや意気込みが大変ある様で、白熱した議論などの喩え。
・燃え上がる炎から転じて、誰よりも意気込みがあり気炎を上げる様。
・”炎”を”焔”に代えた「気焔万丈」も同義。
”気炎”は「燃え上がるように盛ん」「議論などで威勢が良い」、”万丈”は「非常に高いや深い」「意気が盛ん」となり、どちらも”盛んな様”となる意味を繰り返して強調しています。また”気炎”は議論などで用いられるので、そこから上記の意味合いに加えて議論や討論などで「気炎万丈」は使われる事が多くなります。しかし最近は議論だけでなく、スポーツの試合や人の性格などでも用いられる傾向があります。その際でも意味は同じで、くだけて言うなら「ハイテンション」「気合が高い」「エキサイト」等と類似で、実際の使い方としては「気炎万丈の議論」「気炎万丈な討論」「気炎万丈な振る舞い」といった形が多くなります。

気炎万丈の由来・出典

「気炎万丈」の由来は、残念ながら不明です。文献としては、明治時代の教育者・村岡素一郎の著書「史疑」(1902年)などに文言が記されています。

気炎万丈の類義語・同義語

「気炎万丈」の類義語には、「意気軒昂」「意気衝天」などが挙げられます。

気炎万丈の使い方・例文

例文1.息子の授業参観に出掛けたら、子供達ながらに気炎万丈で活発な議論を展開し、その姿に我が社の静かで覇気がない会議とは大違いだと感心してしまった。
例文2.大相撲は力士が気炎万丈なポーズをすると、場内は一気に盛り上がる。
例文3.コロナ対策を話し合う政府の会議は静かだが、専門家やタレントが参加する討論番組は気炎万丈になるので、例えヤラセだろうと面白い。
例文4.ネット社会の現在は、気炎万丈となるほど炎上するのは掲示板やSNSの中だけである。
例文5.NHKは時折、社会問題を取り上げた討論番組を放送するが、本気で気炎万丈な討論で沸騰を狙っているなら、なぜ受信料の是非を問う議題を挙げないのか謎であるが、体制派が断固拒否するのだろう。
子供の授業参観やコロナ対策会議などで「気炎万丈」を使った例文となります。

気炎万丈の会話例

男性
ただいまー。遅くなってゴメン!
女性
今日は定時で帰れるって、言ってなかった?
男性
それが会議が長引いて。新しい課長や部長が気炎万丈な議論を次々繰り返して…、本当に参ったよ。
女性
あなたも大変ね。でも、1時間ぐらいの残業なら仕方がないわね。

早く帰ると約束していた夫だったが、結局は会議が長引いて帰りが遅くなった事を妻に報告しています。

気炎万丈の豆知識

古代中国や日本はそれだけ人々の議論が多かったのか、「気炎万丈」の他にもいくつも類似の四字熟語があります。退屈な議論は「蛙鳴蝉噪」、質疑応答は「一問一答」、盛んな議論は「侃侃諤諤」、活発な議論は「議論百出」、役に立たない議論は「机上空論」、無意味な理論は「空理空論」、下らない問答は「愚問愚答」といった感じです。

気炎万丈の難易度

「気炎万丈」は漢字検定3級から10級相当の文字組み合わせで、”炎”は3級で中学卒業レベル、”丈”は4級で中学レベル、”万”は9級、”気”は10級でそれぞれ小学校低学年レベルの四字熟語となります。

気炎万丈のまとめ

「気炎万丈」は意気込みが非常にある様で、意気盛んや他を圧倒する気合や気負いがあります。よって、基本的には会議等の場で熱く議論する際に「気炎万丈」と使いますが、最近はそれ以外のスポーツや仕事などでも使われる傾向があります。

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