死屍累々(ししるいるい)
今日の日本において、現実で目の当たりにすることはよっぽどのことがない限りないと思いますが、死体がいくつも積み重なっている様子を表す言葉として死屍累々という言葉があります。フィクションの世界では、もしかしたら目にしたことがある人もいると思います。今回は、そんな死屍累々について解説していきます。
死屍累々の意味
死屍累々の意味は以下の通りです。
・多くの死体が目の前にころがっていること。
・死体が積みさ重なったいる様子。
死屍累々とは、悲惨さを伝えるために強調する時に用いられる言葉です。死体が多くある様子を端的に言い表すのには、死屍累々はとても便利な四字熟語になっています。小説や文章ではとても役に立つと思います。
死屍累々の由来・出典
死屍累々の「死屍」は亡くなった人の体を表す言葉であり、「累々」は積み重なっていることを示します。このことから死屍累々は今の意味で使われるようになったと考えることができます。
死屍累々の類義語・同義語
「死屍累々」の類義語には、「死生有命」「生死無常」「生者必滅」などが挙げられます。
死屍累々の使い方・例文
例文1.これだけの死屍累々を目の当たり似してもまだ戦いは終わらないのかと絶望する。
例文2.死屍累々な現状を知って、この戦争を終わらせなければならないと感じた。
例文3.AIが人間の制御を離れて人を傷つけるようになってしまい、街中が死屍累々となる。
例文4.その映画では、悲惨さを伝えるために死屍累々と死体がころがる場面があり、見るに耐えなかった。
例文5.死屍累々を見ても顔色一つ変えない彼は、本当に人間なのかと疑う。
このように死屍累々は、日常会話ではあまり使うことができませんが、フィクションの世界であるドラマや映画、アニメ、小説などでは使うことができるので覚えておくといいと思います。
死屍累々の会話例
これらは映画を見てきた男性が女性にその感想を話しているシーンです。
死屍累々の豆知識
死屍累々という言葉は、特に人の死体や屍に対して使われることがほとんどです。ですが、他の動部や生き物のなきがらに対しても使われることがあるので覚えておくといいと思います。
死屍累々の難易度
死屍累々の漢字の難易度は、「死」は小学3年生、「屍」は義務教育で習うことのない難しい漢字です。「累」は漢検準2級程度、「々」は同じ漢字を重ねた際の代用字です。死屍累々の漢字は全体的に難しいのでしっかり確認しておくといいと思います。
死屍累々のまとめ
死というものは、あまり目の当たりにしなければ、どこか遠いことのように感じるかもしれないと思います。しかし、生きている以上寿命はありますし、死というものも隣り合わせにあります。死屍累々という言葉は、使う場面は少ないですが、耳にすることもあるかもしれないので覚えておくといいと思います。