【戦戦恐恐(せんせんきょうきょう)】の意味と例文と使い方

戦戦恐恐(せんせんきょうきょう)

「戦戦恐恐」とは「人や物などに恐れてびくびくする様子」です。怖がりというのは性格によるところが大きいので、ちょっと脅かされただけでも腰が抜けてしまう人がいるぐらいです。人前では些細な事で驚くと小心者など思われるので、あまりびくびくしない方が良いでしょうね。それでは詳しい解説となります。

戦戦恐恐の意味

「戦戦恐恐」の意味は以下の通りです。
 ・大変恐れてびくびくしている様子。恐れて慎む様子。
 ・大変な事が今にも起こりそう。
 ・「戦戦兢兢」とも書き同義。
”戦戦”は「恐れ戦く」、”恐恐”は「恐れ畏まる」で、恐怖を感じたり不安を抱くのが「戦戦恐恐」です。単なる恐れというよりも、酷い恐怖であったりこれから悪い事が起こると不安な気持ちが芽生えてびくびくしています。これまでの経験則などに基づき、強い恐怖心を抱いてしまい中々晴れない状態です。例えば怖い父親、気難しい性格の上司、夜道を一人で歩くなどを怖がり必要以上に「戦戦恐恐」となってしまうケースもあります。

戦戦恐恐の由来・出典

「戦戦恐恐」の由来は中国最古の詩集「詩経」の「小雅小旻」となります。

戦戦恐恐の類義語・同義語

「戦戦恐恐」の類義語には、「戦々慄々」「小心翼翼」などが挙げられます。

戦戦恐恐の使い方・例文

例文1.コロナ爆発にも戦戦恐恐としたが、その内にもっと危険なウイルスが蔓延しそうで今から恐怖で絶望しかない。
例文2.あれだけ保守をアピールしながら、その中身はカルト教団を守る事しかないという実態を目の当たりにして戦戦恐恐から、この国は本当に終わっていると痛感した。
例文3.ロシアや北朝鮮のような戦戦恐恐となる対象は指導者だけという国はこの時代の最大脅威であり、民主主義には止める術がない。
例文4.若い時はお淑やかだったのに、子供が生まれパートで働くようになってからは戦戦恐恐とは一切無縁の鬼嫁へと生まれ変わった。
例文5.給料がまた減らされると戦戦恐恐の日々を過ごしている。
「戦戦恐恐」を使った例文となります。

戦戦恐恐の会話例

男性
部屋にゴキブリが出たんだって?
女性
もう凄く大きくて不気味なのが2匹も。もう最悪…、戦戦恐恐で今日は寝れない。
男性
それにしても、出勤前に見つけるなんて運がいいのか悪いのか。
女性
家に帰ってもいると思うと気分悪いから、今日は友達のところか漫画喫茶にでも泊まるつもり。

部屋にゴキブリが出現して憤りを覚えている同僚女性という内容です。

戦戦恐恐の豆知識

「戦戦恐恐」から”恐れ”に関する四字熟語は、ちょっとした影や物音に怯えて恐れる「影駭響震」、恐怖で恐れ戦き臆病者の「胆戦心驚」、がっかりしたり恐れから逃げ去る「銷鑠縮栗」などがあります。

戦戦恐恐の難易度

「戦戦恐恐」は漢字検定4級から7級相当の文字組み合わせで、”恐”は4級で中学レベル、”戦”は7級で小学校中学年レベルの四字熟語となります。

戦戦恐恐のまとめ

「戦戦恐恐」は恐怖などから物事に恐れてびくびくする様子です。上司や両親などに恐れたり、或いは暗闇を歩くなど怖がる対象は人それぞれですが、そのようなものに心底怖がってしまうのが「戦戦恐恐」になります。

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