【光風霽月(こうふうせいげつ)】の意味を例文や会話、由来・出典まで解説!

光風霽月(こうふうせいげつ)

例えるなら、澄み渡る空の下で昼寝をする様な心が穏やかな時ってありますよね。とても温厚で落ち着いている感じです。そんな状態を表現する四字熟語が「光風霽月」です。感情表現の際に何かと使えるので、ぜひ覚えてみて下さい。それでは、詳しい解説となります

光風霽月の意味

「光風霽月」の意味は以下の通りです。
・不満や不信がなく、心がさっぱりとして澄み切りさわやか。
・心が清らかで僅かなわだかまりもない状態でそこから、世の中がきちんと治まっている事。
・さわやかな風と雨上がりの晴れた空の月から、心がさっぱりとして気持ちが落ち着いている。
”光風”は「雨上がりの草木の上を渡る風」「晴れた春の日のそよ風」、”霽月”は「雨上がりの月」「(曇りがないので)心がさっぱりとしている」「わだかまりがない」といった意味があり、そこから上記の様な意味があります。要するに、個人における心が良い状態、さらに人々や世界までも良い状態の二つを喩える表現となります。又は、元々の意味である風が気持ち良く雨上がりの晴れた月を指す時もあります。

光風霽月の由来・出典

「光風霽月」の由来は、中国の歴史書「宋史」の「周敦頤伝」となります。他説では、中国北宋時代の詩人・黄庭堅の「濂渓詩」とも言われています。

光風霽月の類義語・同義語

「光風霽月」の類義語には、「虚心坦懐」「晴雲秋月」などが挙げられます。

光風霽月の使い方・例文

例文1.初恋の相手と念願のデートが叶ったら、翌日から暫くは幸せすぎて心は光風霽月で一杯になった。
例文2.光風霽月な気持ちでもう一度と、演劇部の部長が大声を出し部員に発破をかけた。
例文3.給料日やボーナス日に、居酒屋で一杯飲むと光風霽月な感傷に浸れる。
例文4.五輪の開閉会式の演出だけで、私の心は光風霽月になり世界平和を実感できる。
例文5.苦労が多かった分、今では家族全員で食事をするだけで光風霽月に思えてならない。/span>
おいしいご飯とお酒で光風霽月に思えますね。

光風霽月の会話例

男性
そろそろ花火の時期ですねー。この時だけは、東京に住んでいて良かったと思います。
女性
そうですね。東京は花火大会が多いですからね。
男性
特に雨上がりで開催があやぶれた後の花火ほど、気持ちをスカッとさせてくれて大好きです。
女性
光風霽月みたいなものですよね。多分、花火を見上げる全員が幸せを感じていますね。

毎年花火を見ていますが、いつも光風霽月になります。

光風霽月の豆知識

「光風霽月」はさわやか・さっぱりとした喩えとして用いられます。同じような意味を持つのは、「虚心坦懐」「晴雲秋月」ですが、反対となるのは「意馬心猿」「玩物喪志」「疑心暗鬼」です。これらはそれぞれ、心が混乱している、自分を見失う、疑い深いや恐怖といった意味があります。また、”光風”と”霽月”を使った四字熟語は他に存在しません。

光風霽月の難易度

「光風霽月」は漢字検定1級から10級相当で、”霽”が1級で一般大学レベル、他三文字は小学校低学年レベルの四字熟語となります。

光風霽月のまとめ

「光風霽月」は、由来となる漢詩では、さわやかな風と雨上がりの月という意味で、そこから心がさわやかで澄み切っている落ち着いた状態となります。また、この様な状態を転じて、世界の平和や治まっている状態と喩えられます。

光風霽月になる花火
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