【大安吉日(たいあんきちじつ)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

大安吉日(たいあんきちじつ)

「大安吉日」とは「結婚など何かを行う時に最も縁起が良い日」です。最近は誕生日やクリスマス、或いは7月7日など数字として語呂良さを気にする事はあっても、大安や仏滅を特別に意識する事は少ないものです。しかし、昔の人は暦の六曜を現在の占い以上に信じていたようです。時代によって何を信じるかはそれぞれなので、そんな背景も考えさせられる「大安吉日」の解説となります。

大安吉日の意味

「大安吉日」の意味は以下の通りです。
・旅行や結婚など物事を行うには最も縁起が良いとされる特別な日。
・歴注の六曜の一で、何かをするのに最も良い日である「大安」の事。
・「たいあんきちにち」「だいあんきちにち」とも読む。
”大安”は「歴注の六曜の一」「結婚や旅行や新規事業など何かを始めるのに縁起が良いとされる日」、”吉日”は「目出度い日」「縁起が良い一日」「縁起良い日なので祝い事をするのに良い」で、”大安”も”吉日”も昔から縁起が良い日となっています。より深掘りすると、古代中国の宇宙や世界観とされるこの世の現象を陰と陽に当て嵌める理論「陰陽五行説」というものがあり、そこには暦を6種類の吉凶日に分類した「六曜」があります。「六曜」には先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の六つがあり、その一つが”大安”です。”大安”と「大安吉日」は基本的に同義で、要するに縁起が良い日です。本来は先勝や友引も縁起が良いのですが、言葉の語呂やおみくじの”大吉”に似ている点などを現代人が良く解釈して、特に結婚式などの挨拶では「本日は大安吉日でお日柄も良く…」「本日は天気も良く大安吉日で、絶好の結婚日和…」といった感じで使われます。これが先勝や友引では滅多にならない文句なので、それだけ「大安吉日」は縁起が良い特別な言葉として広く浸透しているのです。

大安吉日の由来・出典

「大安吉日」の由来は残念ながら不明です。”大安”だけに限るなら、中国春秋時代に誕生した陰陽で物事を判断する「陰陽五行説」(陰陽五行思想)となります。

大安吉日の類義語・同義語

「大安吉日」の類義語には、「黄道吉日」「吉日良辰」などが挙げられます。

大安吉日の使い方・例文

例文1.大安吉日で縁起が良いので宝くじを購入したが、きっと今回も外れるのだろう。
例文2.「本日は大安吉日で天気も秋晴れ、絶好の結婚式です」と上司が挨拶を始めた。
例文3.飲食店は縁起を大事にして大安吉日を開店日とする場合が多いが、閉店する店が後を絶たない厳しい業界なので、縁起良し悪しはまったく関係ないという事だ。
例文4.大安吉日だろうと仏滅だろうと、東京も大阪もコロナ患者がどんどん増えている。
例文5.今年は誕生日が大安吉日なので、何か良い事が起こりそうだ。
縁起が良い日として「大安吉日」を使った例文となります。

大安吉日の会話例

男性
明日って、俺達の結婚記念日だよ。ごめん、最近忙しくて忘れていた。
女性
えーって、実は私も忘れていたんだけどね。ちょっと待って、明日って大安吉日じゃない。これは何か良い事があるかも?
男性
そう言えば、結婚式当日は大安吉日じゃなかったんだよね。その方が費用が安くなるからって。
女性
私達にはその方がお似合いなのよ。それに、今でも離婚しないで仲良くやっているんだから。

翌日が結婚記念日という夫婦の会話内容です。

大安吉日の豆知識

「大安吉日」から”結婚”や”婚姻”に関する四字熟語は、恋人や結婚相手にならないかとひそかに思いを寄せる人やそんな様の「意中之人」、結婚式の「華燭之典」、両親や一族が自分達の利益の為に勝手に結婚相手を用意する「政略結婚」、一人の夫と一人の妻の形をとる婚姻制度「一夫一婦」などがあります。

大安吉日の難易度

「大安吉日」は漢字検定3級から10級相当の文字組み合わせで、”吉”は3級で中学校卒業レベル、”安”は8級で小学校中学年レベル、”大”と”日”は10級で小学校低学年レベルの四字熟語となります。

大安吉日のまとめ

「大安吉日」は旅行や結婚に飲食店など新規事業の開始など、何かを行うのに最も縁起が良いとされる日です。古代中国から伝わる歴注の六曜を発祥とするので、「大安(吉日)」以外にも先勝・友引・先負・仏滅・赤口があります。それぞれ縁起の良し悪しが割り当てられていますが、日常的には本気で気にする人は少ないです。しかし、結婚式など特別な行事の際には縁起を気にして「大安吉日」が好まれるのも事実です。

大安吉日と同じく縁起が良いとされている四葉のクローバー
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