【言語道断(ごんごどうだん)】の意味と例文と使い方

言語道断(ごんごどうだん)

誰もが「言語道断」の言葉を一度は聞いたことがあると思います。一般的な意味は「言い合わらせない程ひどい事」と誰でも知っている意味ですが、実は本当の意味が違うという事は知っている人は少ないと思います。
そこで、「言語道断」の由来、意味、類義語などを解説していきます。

言語道断の意味

「言語道断」とは、「言葉では言い表せないくらいひどい事」です。そのほかにも「とんでもない」や「もってのほか」と表現されることがあります。

言語道断の由来・出典

「言語道断」の元は仏教用語です。元々仏教では「とても素晴らしい」と表現されており、鎌倉時代にできた平家物語の中に「言葉では言い表せないほど」という表現で使われていました。
このように、元はポジティブな表現としていました。また、仏教界で「言語道断」は言葉にできない奥深い真理を指しており、決して今のような表現ではありませんでした。しかし、時が経つにつれて表現方法が変わってきたため、今のようなネガティブな場面で使うようになりました。

言語道断の類義語・同義語

「言語道断」の類義語として、「言葉を絶する」、「論外」などが挙げられます。

言語道断の使い方・例文

例文1.突然の車内方針変更に、社員からは予告もなく変更するのは「言語道断だ」と批判が殺到した。
例文2.いじめを見て見ぬふりするのは、言語道断な行動である。
例文3.自分たちを裏切り、寝返るのは言語道断だ!
例文4.仕事もせず、連日無断欠勤するのは言語道断だと思う。
例文5.言語道断な発言に、民衆が唖然とした。
あり得ない様なとんでもないひどい事に使えますね。

言語道断の会話例

男性
昨日のドラマでの裏切り行為のシーン見た?
女性
見たよ!ほんとにあり得ないよね。
男性
うん!現実であんな行動は言語道断だよ!
女性
本当にそれ思う。私あんなことされたらほんと無理!

非人道的な事または行動の時に言語道断は使えますね。

言語道断の豆知識

「言語道断」の「言語(ごんご)」は一般的に「言語(げんご)」と読みますが、仏教用語から来ている事から「ごんご」と読みます。

言語道断の難易度

「言語道断」は漢字検定5級レベルの四字熟語で、小学6年生終了程度の難易度です。

言語道断のまとめ

現在の「言語道断」の意味は皆さんが知っている意味ですが、由来や元の意味について知っていた方は少なかったのではないでしょうか。時代と共に意味が変わっていく言葉があるので、本来の意味をなるべく変えないように私たちは努力していかければいけないですね。

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