天罰覿面(てんばつてきめん)
「天罰覿面」とは、「悪い行動の結果が直ちに現れること」を意味します。誰も見ていないからといって悪い行いをすればどこかしらでその行いが自分に返ってくるといわれることがあります。そんな悪い結果が直ぐに帰ってきてしまうことを意味する「天罰覿面」を解説していきます。
天罰覿面の意味
天罰覿面の意味は以下の通りです。
・悪い行動の結果が直ちに現れること
・天罰が直ぐに下ること
「天罰」は天や神、自然により罰を下すことを意味します。「覿面」は目の当たりにしたり、即座に結果が出ることを意味します。
古代中国では徳のある人物が天の命ずるところにより国の長となり国を治めると考えられていました。その人物が悪い行いをすれば反対に罰を与えます。現在でも徳を積むことがいいことだと言われたり、神様が天から見ていて悪い行いをすれば罰があたると言われることもあります。当時はもっと多くの人が信じていたのかもしれません。たとえ誰も見ていなかったとしても、後ろめたい気持ちになることもあるので悪い行いをしないのが一番ではないでしょうか。
天罰覿面の由来・出典
｢天罰覿面｣の出典は不明ですが1885年に落語家である三遊亭圓朝の英国孝子之伝に｢天罰覿面｣が使われています。
天罰覿面の類義語・同義語
｢天罰覿面｣の類義語には、「自業自得」「身から出た錆」などの言葉があげられます。
天罰覿面の使い方・例文
例文1.裏金問題が発覚した政治家は天罰覿面でその日のうちに辞職を決めた。
例文2.普段から国民のための政治を掲げている彼は天罰覿面とは無縁の人生だ。
例文3.長年の独裁政権による国民の不満により天罰覿面で国民の多くから非難を浴び続ける余生を過ごすことになった。
例文4.天罰覿面と言われているが、一部の人間には無縁のようだ。
例文5.例外もなく悪い行いをした者には国民により天罰覿面が下されるだろう。
｢天罰覿面｣を使った例文となります。
天罰覿面の会話例
ニュースについて会話をする二人組です。
天罰覿面の豆知識
覿面は様々な四字熟語に使われていて、例としては「効果覿面」「因果覿面」などが挙げられます。
天罰覿面の難易度
｢天罰覿面｣は漢字検定1級から10級相当の文字組み合わせで、”天”は10級で小学1年生レベル、”罰”は4級で中学校在学レベル、”覿”は1級で大学・一般レベル、”面”は8級で小学3年生レベルの四字熟語となります。
天罰覿面のまとめ
悪いことをすれば遅かれ、早かれ自分に返ってくるものです。今まで悪いことをたくさんしてきてしまった人はこれからたくさんの徳を積むことによってそれらを相殺できるのではないでしょうか。悪い行いが直ぐに自分に返ってくることを表す｢天罰覿面｣の紹介でした。
