手前勝手(てまえかって)
他人のことを考えない人は、自分を中心に物事を考えがちです。そのため、他人の意見や気持ちをないがしろにして物事を進めたり、決定したりすることがあります。そういう人は周りから自己中心的や自分勝手と思われてしまうのも無理はないと思います。特に集団においての勝手な行為は、和を乱してしまい他人に迷惑をかけてしまうこともあります。そんな自分の都合のいいように物事を進めるさまを表す言葉として手前勝手という四字熟語があります。今回は、そんな手前勝手という言葉についてみていきたいと思います。
手前勝手の意味
手前勝手の意味は以下の通りです。
・自分の都合の良いように物事を進めること。
・他人のことを考えない自分勝手な行動や発言のこと。
手前勝手は、自分勝手な振る舞いのことを簡潔に言い表すことができます。他人の言うことを無視したり、ないがしろにしたりするさまを表すときに用いることができます。
手前勝手の由来・出典
手前勝手の「手前」は自分やわたしのことを意味しており、「勝手」は他人のことを気にすることなく、自分に都合のよいように振る舞うことです。これらの言葉を組み合わせて手前勝手という四字熟語が成り立っています。
手前勝手の類義語・同義語
「手前勝手」の類義語には、「自由勝手」「得手勝手」「自分勝手」などが挙げられます。
手前勝手の使い方・例文
例文1.手前勝手な行動は他の人に迷惑をかけることになるので控えるようにしてください。
例文2.手前勝手な言動から彼は多くの信頼を失ってしまった。
例文3.それは随分と手前勝手な話だね。他の人の考えも少しは聞いてあげられないのかな。
例文4.手前勝手な発言は会議の妨げとなるため、控えるようにお願いします。
例文5.自分が好きだからといって他の人の分まで食べてしまうなんてまさに手前勝手だね。
このように手前勝手は、自分勝手な様子を表す際に用いることができます。
手前勝手の会話例
これは、手前勝手なお願いを男性が女性にしている様子です。
手前勝手の豆知識
手前勝手という四字熟語はビジネスシーンでもたまに用いられることがあります。予定を変更するときには、自分を下げ、手前勝手という言葉を使うことがあります。もしかしたら、耳にすることもあるかもしれないのでこれを機に覚えておけるといいと思います。
手前勝手の難易度
手前勝手の漢字の難易度は、「手」は小学1年生程度、「前」は小学2年生程度、「勝」は小学3年生程度です。
手前勝手のまとめ
手前勝手であることは周りの人に迷惑をかけてしまったり、自分の信頼を失うことになってしまったりとあまり良い結果を招かないことが多いです。自分一人で行うことであればよいですが、誰かと協力して行うことで手前勝手であると協調性がないと思われてしまい、物事を進める妨げになってしまうことだと思います。手前勝手な言動で人に迷惑をかけることのないよう気をつけることができるといいと思います。