【桑田碧海(そうでんへきかい)】の意味と由来、使い方を実例で解説!

桑田碧海(そうでんへきかい)

これまでの価値観や既成概念が壊れるコロナ渦で、揺れる現代社会を言い得て妙に表現する四字熟語が「桑田碧海」です。世の中が大きく変化する喩えとして用いられる言葉でありながら、同時に少し賢い物知りアピールの様相も兼ねています。知らない人も多い言葉だけに、ぜひこの機会に覚えてみて下さい。

桑田碧海の意味

「桑田碧海」の意味は以下の通りです。
・桑畑が青い海に変わる事から、世の中が急激に変化している喩え。
・広い海が干上がって桑畑になった事から、世の中が急激に変化している喩え。
・世界が大きく変化している。社会がまったく変わってしまった。移り変わりの激しい社会。
”桑田”は「桑の畑」、”碧海”は「青い海」「海原」「大海」となるので、「青い海が桑畑に変わった」や反対の「桑畑が青い海に変わった」となり、それぐらい大きな衝撃なので、世の中や社会情勢の変化の喩えとして使用されます。非常に良く似ている「滄海桑田」(そうかいそうでん)は類語となります。

桑田碧海の由来・出典

「桑田碧海」の由来は、中国の西晋東晋時代の道教研究科・葛洪による著書「神仙伝」の「麻姑」となります。

桑田碧海の類義語・同義語

「桑田碧海」の類義語には、「滄海桑田」」「桑海之変」「滄桑之変 」などが挙げられます。

桑田碧海の使い方・例文

例文1. 社長がいきなり社員を公園に集め、突然の解雇を一方的に告げた旨をニュースで見た時は、当事者や関係者だけでなく桑田碧海として日本の危機が身近に迫っていると実感した。
例文2.まさか総理が全国民にマスク2枚を配ると物知り顔で宣言し、それに何百億もの税金が使われ、カビや汚れやサイズ小さいという問題を抱えながら、さらに届くのが遅くて今では誰も使っていないという流れは桑田碧海となっている現代だからこその顛末だ。
例文3.他人と直接コミュニケーションを避ける世の中がやって来た事が、桑田碧海である。
例文4.プロ野球もJリーグも開幕中止とは、桑田碧海を感じるね。
例文5.バブル崩壊からコロナ渦までを振り返ると、日本は先進国で悪い意味で桑田碧海に相応しい国となっていっている。
多くの税金でマスク2枚は驚きました。

桑田碧海の会話例

男性
ニュース見て驚いたんだけど、これだけコロナで忙しい医者や看護師の給料が下がるんだって。コロナ対応で一般患者が少なくなり病院経営がひっ迫しているから、給料アップどころじゃなく人件費を削るしかないみたい。
女性
うそでしょう。本当に皮肉な世の中だね。
男性
でも、どの仕事が安定しているかって、もう本当に分からないね。
女性
それぐらい、これまでの常識が通用しない桑田碧海な社会になったんだね。

桑田碧海な社会で生活や働き方も大きく変わりましたね。

桑田碧海の豆知識

世の中がこれまでの常識とは違う、大きく変化しているのが「桑田碧海」ですが、他には「急転直下」「形勢一変」「現状打破」「疾風怒濤」なども同様に変化を意味する四字熟語です。「急転直下」は事態が急激に変化して解決に向かう、「形勢一変」は物事が急激に変わる、「現状打破」は状況が良い方向に変わる、「疾風怒濤」は時代が激しく変化するとなります。

桑田碧海の難易度

「桑田碧海」は漢字検定準1級から10級相当の文字組み合わせで、”碧”が大学一般レベル、他は小学校低学年レベルの四字熟語となります。

桑田碧海のまとめ

「桑田碧海」は桑畑が突如青い海に変わるという事から、世の中や社会が大きく変化する喩えとなる四字熟語です。時代の節目、元号や西暦が変わる、そしてコロナの様なウイルスが社会に蔓延すると、これまでの常識などが様変わりするので、そんな状況を物語る言葉が「桑田碧海」なのです。

桑田碧海とばかりに世界が変化していく
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